大垣日大、宿敵を破り14年ぶり東海王者! 甲子園で2度苦杯の常葉大菊川を振り切る 高橋監督「全国でどれだけ通用するか楽しみ」【高校野球秋季東海大会】
◇27日 高校野球秋季東海大会決勝 大垣日大7―4常葉大菊川(静岡・草薙球場) 大垣日大(岐阜1位)が常葉大菊川(静岡1位)を7―4で破り、14年ぶり3度目の優勝を果たした。4―4の7回に貝原大馳外野手(2年)の適時二塁打で勝ち越し、中野翔真投手(2年)の2点適時打でリードを広げた。中野は10安打を浴びながらも完投し、投打に貢献した。大垣日大は明治神宮大会(神宮)に東海地区代表として出場する。初戦は開幕日の11月20日、北海道王者の東海大札幌と対戦する。 宿敵を破って14年ぶりの東海王者に輝いた。大垣日大が甲子園に初出場した2007年に春は決勝、夏は準々決勝で苦杯をなめた因縁の常葉大菊川に粘り勝ち。2回に先制した直後に逆転されたが、執念で再逆転して逃げ切った。 高橋正明監督(42)は「公式戦で長く勝てていなかったのでうれしい。ここまで苦しい試合をひっくり返してきたのが自信になったと思う」。準々決勝の中京大中京戦は1回に2失点、準決勝・岐阜第一戦では2回までに5失点。劣勢をはねのけて頂点に立った。 東邦(愛知)と大垣日大で甲子園通算40勝の阪口慶三前監督(80)の後任として今年就任した高橋監督にとっては、記念すべき”初タイトル”となった。ベンチには「魂 阪口慶三」と刻まれた前監督の77歳記念ノックバットを持ち込み、名将の「魂」を受け継いでいた。 決勝では先発投手の中野が盗塁を決めるなど、阪口前監督仕込みの「大垣日大の野球」を貫いた。「うちは投手も走る。決して力のあるチームではないけれど、全国でどれだけ通用するかを楽しみ」。神宮、そして出場が確実となった来春の甲子園でも1勝ずつ積み上げていく。
中日スポーツ