下落相場の損失を早急に取り返そうとするのが危険な理由
昨秋来の株価下落で保有株を塩漬けにしている人もいるのではないでしょうか。でも、早急に“リベンジ”を狙うのは危険だと筆者は説きます(写真:dizanna/PIXTA)
足元では反発の兆しが出ているものの、中長期で見ると、株式マーケットは昨秋来の軟調トレンドから完全には脱しきれていません。 確かに三菱重工業(7011)やNTT(9432)、川崎汽船(9107)、東邦チタニウム(5727)など高値更新となっている銘柄もそこそこあるのですが、とくに旧マザーズ銘柄や成長株を中心に、株価が上昇しない、逆に値下がりが続くという状況です。 昨年の秋口までは成長株が買われる展開が長い期間続いていましたので、投資対象を臨機応変に切り替えることができなければ、成長株の下落にしばらくつき合わされてしまったことと思います。 成長株は高値から2分の1、3分の1、5分の1、中には10分の1にまで下落してしまったものもあります。こうした株価の下落で損失を被ったとき、どうしても「リベンジ」したくなるのが心情です。 ところが、ここにさらなる大損につながる落とし穴があることを知っておく必要があります。
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足立 武志