【徹底解説】103万円だけでない「年収の壁」 引き上げで手取りはどうなる
KKT熊本県民テレビ
政府は22日、新たな経済対策を閣議決定しました。この中では、焦点となっていた、いわゆる「年収103万円の壁」について、年末までに策定する来年度の税制改正の中で「議論し、引き上げる」と明記されています。この103万円も含めた「年収の壁」について、専門家に徹底解説してもらいました。 まずは、103万円の壁について熊本県民の声を聞きました。 【VTR】
■大学生20歳(ドラッグストアでアルバイト) Qどれくらい働いている? 「週4日ですね。減らしてるんですよ、もらいすぎちゃうから。5時間じゃなくて3時間の日とかも何日かある」 Qどれくらいに上げてほしい? 「150万円とかですかね。上がるにこしたことはない」
■大学生24歳(コンビニ・飲食店でアルバイト) 「月に8万5000円に制限して働いているので、シフトの調整などに苦労することはある。今、ちょうど超えそうなので、バイト先の店長などに調整してもらっている」 収入が増えて扶養を外れた人からは…。 ■派遣社員30代(数年前に夫の扶養から外れる) 「扶養に戻りたいですね。(控除額を)引き上げてくれるなら、手取りが増えるならそっちのほうがいいな」 Q増えたら何に使いたい? 「子どものやりたいことに使いたいのと、食べ物(の値段)も上がっているので、いいお肉とか野菜とか、おいしい食べ物をみんなに食べさせてあげたい」 一方、雇用する店側の受け止めは。
■ドラッグストア店長 Q103万円の壁感じたことは? 「やっぱありますね、年末になってくると、顕著に感じました。シフトで入ってほしい時に入ってもらえないということがあったので、早い段階から調節はしていた。働く意思がたくさんある方が多いと思うので、力を地域発展のために使ったらいいのでは」
国税局で20年以上の勤務経験を持つ税理士の岡本良介さんに聞きました。 (緒方太郎キャスター) 「103万円の壁とよく言われてますけど、そもそも103万円ってどういうことでしょうか?」