パリ五輪代表トリオの資生堂がV奪回に挑む クイーンズ駅伝史上最強ランナーの1人、五島莉乃は何区に登場するのか?
風間も10月の記録会5000mで15分49秒76と、自身初の15分台をマークした。中学時代にジュニアオリンピック3000m優勝、高校2年時に全国高校駅伝1区3位の戦績がある。 青野監督は「入社したときの状態はあまりよくありませんでしたが、体作りをしっかりやってきて、9月、10月と5000mの自己新を連発しました。我慢して走れることが特徴で、キツくなっても1人で押して行ける選手です」 その風間が、代表選手が3人在籍するチームの利点を次のように話していた。 「競技面はもちろん、生活面や人間性も素晴らしい人たちです。一番は体のメンテナンスの仕方ですね、徹底しています。存在だけでチームを引っ張ってくれていますが、チームメイトにも丁寧に言葉をかけてくれる。少し言葉をかけてもらっただけで、私は気持ちが動きます」 一山が10月の5000mで16分27秒09で、本番までに状態を上げる予定だが、本来の力が出せるかどうかは未知数。だが井手に1区を任せられれば五島と高島を3区と5区に残しておくことができる。風間が5区で特徴の持久力を生かす走りができるなら、五島、井手、高島で3区までを大きくリードできる。 一山が完全復活したり、代表トリオ以外のメンバーが快走したりできれば、資生堂のV奪回の可能性が大きくなる。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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