【体験談】留学生と寮で共同生活 カルチャーショックの連続、気づいた私の「変化」
柔軟な考えに
もちろん、文化や価値観が違うからこそ、大変なこともあると言います。 「キッチンなどの共有スペースの使い方について、感覚がちょっと違うなと感じるところはあります。例えば、キッチンに食べたものをそのまま放置したり、共有の食器を洗わずに放置してあったりすることもあります。日本だと夏場は虫が湧いてしまうこともあるので、ルールとして守ってもらえるように、ポスターや入居者のグループLINEでお知らせしています。寮で暮らすみんなが快適に過ごせるようにすることも、RAの役割の一つです」 RAになって約1年が経ち、榎本さんはいい意味でさまざまなカルチャーショックの波にもまれる中で、自分自身の変化を感じています。 「大学に入学したばかりのころは、『自分はこうしたい』という気持ちが強すぎて視野がけっこう狭かったのです。でも、寮に入ってさまざまなバックグラウンドの人たちの話を聞くようになって、いろんな人の考えや意見を柔軟に取り入れることができるようになったと思います。それまではストレートで大学に入って4年で卒業するのが一番いいと思っていましたが、留学して1年くらい卒業が遅れたとしても、いろんな考えを知ることができるからいいんじゃないかって。そうした一般的な固定観念にとらわれなくなってきた感じがします」 国際学生寮には、多様な国籍や文化を持つ留学生たちとの共同生活を通して、国際人としての感覚が養われる環境があります。留学や国際交流に興味がある人は、国際学生寮を大学生活の選択肢の一つにぜひ入れてみてください。
朝日新聞Thinkキャンパス