【体験談】留学生と寮で共同生活 カルチャーショックの連続、気づいた私の「変化」
大学進学を機に、親元を離れて暮らし始める学生にとっては、どこに住むかは大きな問題です。一人暮らしやシェアハウスなどの選択肢もありますが、もしも大学に国際学生寮があるのなら、「レジデント・アシスタント」として外国人留学生とともに寮生活を送ってみるのもいいかもしれません。国際学生寮だからこそ経験できる貴重な生活を紹介します。 【写真】「お皿はちゃんと…」共有の食器や冷蔵庫の使用ルールを書いたポスター
■レジデント・アシスタントとは?
「レジデント・アシスタント(以下、RA)」とは、日本では主に国際学生寮で留学生と一緒に暮らしながら、日々の生活をサポートする役割を担う学生リーダーのことを指します。寮生活だけに限らず、地元自治体での手続きや銀行口座の開設、病院の付き添いなど、その業務は幅広いです。慶應義塾大学、早稲田大学、関西学院大学など、国際学生寮がある大学の多くは、RA制度を取り入れています。
大事なのは意欲や協調性
東京都立大学では2012年度からRA制度を導入しました。RAの活動は、交換留学生が主に入居している「グローバルハウス調布」(東京都調布市)で留学生たちとともに生活しながら、入退去の手続きなど日常的なサポートをしつつ、親睦を深めるために寮内でのイベントを企画・運営することです。月1回開かれる会議で入退去手続きの予定やイベントの企画などを決めていきます。 入居者60人のうち、RAは9人(24年1月時点)。入居者は交換留学生がメインで、半年から1年で入れ替わります。中国や韓国などの東アジアをはじめ、インドネシアなどの東南アジア、バングラデシュなどの南アジア、イギリスやフランスなどのヨーロッパと、さまざまな国からの留学生がいるので、日本にいながらにして多様な文化に触れることができます。 RAになるには、英語力がないといけないのでしょうか。 「英語力もある程度は必要ですが、応募の際に提出してもらう小論文や面接を通して、留学生と交流をしていく積極性や意欲、共同生活への適性があるかどうかを非常に重視して選考しています」(国際課の吉良恵利佳・留学生交流係長)