連覇へ王手の桐蔭学園「花園は後半の風上勝負」 逆転した後は盤石の戦い 高校ラグビー
全国高校ラグビー大会第6日は5日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準決勝が行われ、桐蔭学園(神奈川)が25-14で国学院栃木を下した。 【写真】逆転負けの国学院栃木、吉岡監督は「ナイスゲーム」も「まだライバルじゃない」 桐蔭学園が逆転で国学院栃木を退け、連覇に王手をかけた。ビハインドで前半を折り返したが、後半は無失点に抑える強さを見せつけ、藤原監督は「ディフェンスでどこまで粘れるかだった。後半は修正できた」とうなずいた。 前半は相手FWの圧力にてこずって後手に回り、8-14。風上に立った後半に本領発揮した。同7分、敵陣22メートルライン内で連続攻撃を仕掛けると、SH後藤がギャップをついて10メートルを走り抜けてトライを奪い、ゴールも決まって逆転。後藤は「ここ3試合の雄丸(たける)(SO丹羽)の活躍で、自分のところが空いてくるのは分かっていた」。狙い通りの一本で流れをものにした。 指揮官は「花園は後半の風上勝負」と選手に説いているという。主将のフランカー申(しん)が「前半は苦しい中でも、相手のやり方をしっかり見て後半に追い上げるプランだった」と話した通り、リードされても焦ることはなかった。 逆転に成功した後は盤石の試合運びで、決勝進出をつかみ取った。藤原監督はたくましさが増したフィフティーンを見つめながら、「連覇というより、彼らの代での優勝を」と思いをはせた。(大石豊佳)