5区区間賞のHonda青木涼真は「勝たせることができなかった」と涙 東京世界陸上への糧に/ニューイヤー駅伝
◇第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) ニューイヤー駅伝の総合成績、順位変動グラフをチェック! ニューイヤー駅伝が行われ、旭化成が4時間47分32秒で5年ぶりの優勝を果たした。 王座奪還を誓ったHondaは2位。3000m障害でパリ五輪代表の青木涼真は5区で区間賞を獲得した。区間2位に32秒も差をつける圧巻の走り。3区のイェゴン・ヴィンセントから3番手でタスキを受けると、一気にトップに立った。 「速く走れたのはうれしいことですが、結局はチームの戦い。優勝していない区間賞はそこまでうれしいとは思えません」と唇を噛む。 例年よりは落ち着いた条件とはいえ、ところどころ「風は感じた」。だが、それよりも「前に行かないと、という意識があったので、最後まで心折れずに走り切れました」と振り返る。 関係者、ファンへの報告会では「5年連続5区で、Hondaの5区は自分の区間。いろんな思いを持って走っています。区間賞を区間賞を取っても(チームを)勝たせることができなかった」と涙。「何度でも優勝を報告できるようにしたい」と誓った。 今年9月には東京世界選手権が行われる。3000m障害で21年東京五輪から昨年のパリ五輪まで、4年連続で世界大会を経験してきた。 「初めて出た世界大会は東京オリンピックでしたが、無観客だったので見てもらえなくて悔しかった。今回、悔しい思いをしたので、しっかり切り替えたい。ひと回りもふた回りも大きな選手になって群馬に戻ってくれば、優勝に近づける。(そのためにも)100%の集中力で東京世界選手権に臨みたい」と力強く語った。
月陸編集部