J1全20クラブ補強評価ランキング1位~10位。大型補強に成功!? 期待感高まるクラブは…
8位:ガンバ大阪 昨季のガンバ大阪は低空飛行の序盤戦から8戦無敗と急浮上した中盤戦を経て、後半戦で急降下した。結果が求められるダニエル・ポヤトス政権2年目の今季に向け、ガンバは大型補強に踏み切った。総勢13人の新加入選手を迎え入れ、20チームとなったJ1リーグで上位を目指す。 なかなか固定できなかった最終ラインには、中谷進之介という軸になり得るセンターバックを獲得し、同じく新加入の坂圭祐と既存戦力の三浦弦太、クォン・ギョンウォン、福岡将太らとポジションを争うことになる。サイドバックにもベテランの松田陸と若い中野伸哉を加えてレベルアップしている。 ポヤトス政権で評価を高めた山本悠樹の退団は痛手だが、鈴木徳真は徳島時代にポヤトスの指導を受けた経験があり、フィットにはそこまで時間がかからないだろう。山田康太と山下諒也は昨季のガンバに足りなかったアタッキングサードのクオリティを高めてくれるポテンシャルを持っている。 東口順昭が昨年末に右膝内側半月板損傷による手術を受けたが、昨季横浜F・マリノスで主力を担った一森純が復帰しており、大きく戦力が落ちることはないだろう。昨季の陣容は帯に短し襷に長しという感が否めなかったが、今季はその課題を埋められる新戦力が集まった。相対的に見ても期待感が持てる補強と言えるが、それを順位に反映させることはできるのだろうか。
7位:川崎フロンターレ 最も影響が大きいのは山根視来の退団だろう。在籍4年間で公式戦172試合に出場した右サイドバックは、米国に活躍の場を求めた。ほとんど怪我をしないタフな右サイドバックの代わりは、ファン・ウェルメスケルケン際になりそうだ。エールディビジでの経験豊富な29歳だが、Jリーグは初挑戦。前任者の貢献度が高かったため、求められるレベルは必然的に高くなる。 最終ラインではバイプレーヤーの山村和也が抜け、ベテランの丸山祐市を獲得してその穴を埋める。生え抜きの登里享平の代わりには日本代表にも選出された三浦颯太を獲得。ジョアン・シミッチが抜けた中盤にはゼ・ヒカルドを獲得し、19歳のパトリッキ・ヴェロンも将来的に大化けする可能性があるだろう。そして、山本悠樹はガンバ大阪でダニエル・ポヤトス監督の下で飛躍したボランチで、川崎フロンターレで活躍する姿を想像することは決して難しくない。 FWを見ると、レアンドロ・ダミアンと宮代大聖の退団が大きい。2年目の山田新への期待も高まるが、新加入のエリソン、期限付き移籍から復帰する宮城天、静岡学園から加入する神田奏真とそれぞれ個性の違うFWが加わる。 昨季の川崎はシーズンを通して優勝争いに加わることができず、8位は2012シーズン以来だった。鬼木達監督の下で迎える8年目のシーズンも、ここ数年と同じく主力が抜け、新たな血を入れることとなる。経験豊富な両サイドバックの退団はマイナスだが、新たにやってきたブラジル人が活躍すれば戦力的には大きなプラスになる。