スペースX、今年100回目の「ファルコン9」打ち上げ–前年上回る
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間10月24日、「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットを打ち上げた。Falcon 9にとって今年で100回目の打ち上げとなった。 今回の「NROL-167」ミッションは、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられた。予定どおりに打ち上げられ、ロケット第1段は太平洋上のドローン船に着陸した。 Falcon 9はペイロードとして、米国家偵察局(NRO)の次世代スパイ衛星を予定軌道に投入した。NROL-167は「機能と耐久性を目的に設計された多数の小型衛星」とされる「Proliferated Architecture(増殖型アーキテクチャ)」をサポートする、4回目の打ち上げだった。これまでの3回の打ち上げも、Falcon 9で実施されている。 「Falcon Heavy」(ファルコンヘビー)や「Starship」(スターシップ)を加えれば、SpaceXは2024年でロケットを105回打ち上げたことになる。これは、2023年の98回を上回るペースだ。 中国は国として100回目の軌道打ち上げを目指すことを2月に表明。SpaceXはFalcon 9だけで100回の打ち上げを達成している。
塚本直樹