マツダ「RX-7」用ロータリーを「スーパーセブン」に搭載! 人生最後の1台になぜエンジンもボディも「セブン」を選んでRE雨宮に製作してもらった?
人生最後のスポーツカーとしてウエストフィールドREスーパーセブンを製作
英国ウエストフィールド社の「ウエストスポーツ」をベースに、屋根なし、ドアなし、フロントスクリーンなし……と潔すぎるマシンを愛車として楽しむ森さん。よく見れば、驚くことにパワーニットであるエンジンが13Bロータリー仕様になっていたから興味津々です! 【画像】思わず振り返る咆哮を轟かす! RE雨宮が製作した「ウエストフィールド」を見る(24枚)
RE雨宮が製作したオリジナルマシン
峠を攻めまくるクルマではなく、休日ドライブの道すがら、ちょっとしたワインディングを楽しむ粋な大人のためのスポーツカーとして注目されているウエストフィールド。ケータハムやバーキンといった、いわゆる「スーパーセブン」シリーズと同じく、このクルマはキットカーとしてさまざまな国で輸出され、そのイジりやすさから、各国にオリジナル仕様でインパクトを高めたマシンが存在している。 日本では、ロータリーショップとして名高いRE雨宮がチューニングベース車としていち早くオリジナルマシンを製作。その歴史は古く、じつは1990年代にRE雨宮は、バーキン7をベースに13Bターボエンジンを搭載するマシンを完成させる。そして、そのクルマで雑誌主催のゼロヨン大会に参加。軽量コンパクトハイパワーのマシンには、ポルシェ「911」用の極太タイヤを履かせていたが、トラクションコントロールなんて存在しない時代、1速、2速、3速までもホイールスピンの嵐! そんなジャジャ馬マシンを、ドライバーはアクセルとクラッチ操作のみでコントロールし、見事に好成績を収めた。マシンも凄かったが、それをドライブしコントールするドライバーもまた凄かった。 そんな衝撃的な出来事は、ここで紹介するウエストフィールドRE乗りの森さんも、当時のチューニングフリークのひとりして雑誌で読み知っていた。当時の愛車はFC3S型マツダ「RX-7」で、たまたま自宅がRE雨宮本社のそばということで昔から大ファンだった。
人生最後のスポーツカーはNAロータリーマシンとしてオーダー
そのクルマは仕事も忙しくなり、泣くなく手放してしまったが、森さんが50歳を迎えた頃、そろそろ最後のスポーツカーとして乗るクルマを本気で探そうと決意。やはり若い頃に乗ってていたロータリー車に乗りたいと考えインターネットで「セブン」と入力すると、たまたま出てきたのがマツダRX-7ではなくスーパーセブンだった。そして、昔、RE搭載のバーキンがあったなぁーと懐かしくなり検索すると、驚くことにRE雨宮が2019年に再びRE搭載スーパーセブンを東京オートサロンで発表した記事を発見! バーキンではなくウエストフィールドをベースに製作されていたが、森さんの中で、大昔、雑誌を読み憧れたクルマだったので、コレに乗れたら最高だ! これぞ人生最後の最後のスポーツカーとしてふさわしい! と考えてRE雨宮にダメ元で相談。昔から馴染みであり、ご近所でもあったので、特別にベース車探しから製作まで引き受けてくれることになった。 そこからは、2019年のオートサロン出展車「ONKIMLAND WEST FIELD by RE雨宮」を参考に、森さんのマシンとして製作を開始。すでにおRE雨宮では同じクルマを1台作っていたことで、エンジン換装に伴う必要な部品の調達から、加工までスムーズにできたそうだ。また、オートサロン出展車はREターボだったが、森さんはハイパワーモンスターを望まず、俊敏なフットワークでワインディングを気持ちよく駆け抜けるNAロータリーマシンとしてオーダーしていた。
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