米迎撃システム配備協議か イスラエル、対イラン想定
【エルサレム共同】イスラエルのメディアは12日、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」のイスラエル配備について、同国と米国が協議を進めていると報じた。イスラエルを弾道ミサイルで報復攻撃したイランへの反撃準備の一環。イランの再報復を念頭に置いた措置で、配備されれば米軍が運用する。米国は最終決定していないとしている。 THAADは弾道ミサイルの迎撃が可能とされる。イランは1日、イスラエルへの報復攻撃で180発以上の弾道ミサイルを発射し、一部が着弾するなど被害が出た。 イランへの反撃を巡っては、核や石油、軍事の関連施設が標的になると取り沙汰されており、イスラエルが米国と議論を続けているとみられる。 イスラエル軍は12日、地上侵攻するレバノン南部で過去24時間に親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員ら50人を殺害し、約200のヒズボラの拠点を破壊したと表明した。 軍はレバノンとの国境に近いイスラエル北部の五つの地域を新たに立ち入り禁止に指定。レバノン南部にある20以上の村の住民に退避を要求した。