自動車カタログの魅力とは デジタル化で消滅危機…挑発的コピーや時代描写、紙ならではの切り貼り遊びも
デジタル時代の収集を模索
「調査研究に役立つ資料や、お客さまからクルマ文化に興味を持ってもらえる図書の収蔵」(担当者)を図書室設置の理由に掲げるトヨタ博物館としても、紙の資料の消滅はアーカイブ収集にあたっての死活問題だ。物理的な実態を伴わないデジタルデータを、資料として漏らさず収集・保存していくのは難しい。 それでも、「後から振り返った時に『この期間だけ資料が残っていない』といった事態は避けたい」として、カタログの媒体がデジタルに本格移行した後も、時代の変化に応じた収集方法を探るという。 トヨタ博物館の図書室は、リニューアルのため6月4日から休室。11月3日に再オープンする。リニューアル後の姿については「より一層、お客さまと本とのつながりが持てる空間をつくり、共感・交流が生まれる図書室にしていきたい」としている。 (メ~テレ 北林慎也)