ワールドシリーズ第4戦はヤンキースが大勝。第5戦は両エースが先発もブルペンはドジャース有利
現地10月29日(日本時間30日)にヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ第4戦は、ブルペンゲームで臨んだドジャースを、ヤンキース打線が打ち崩す展開となり、最終的にホームチームが11-4で大勝して本拠地でのスイープを逃れた。
4連勝を狙ったドジャースは、初回にフレディ・フリーマンが、史上初となるワールドシリーズ6試合連続本塁打となる2ラン弾で先手を取ったが、ブルペンの主力級を温存するなか、準主力級のリリーバーたちが踏ん張り切れず、珍しく守備のミスなどもあり、大量失点を喫する格好となった。
とは言え、3勝1敗としているドジャースの圧倒的優位は変わらず、ヤンキースにとっては、続く第5戦も負ければシーズン終了を意味する『エリミネーションゲーム』となる。
なお、これまでワールドシリーズでの開幕3連敗は、今回のヤンキースを除き24例あり、うち21チームはスイープを喫している。第4戦でのスイープを逃れた3チームも、全て第5戦で敗れており、もしヤンキースが現地30日に引き続き、ブロンクスで行われる第5戦に勝利すると、史上初めて開幕3連敗を喫しつつ第6戦を強いたチームとなる。
そんな史上初のミッション達成により、シリーズをロサンゼルスに戻したいヤンキースは、生き残りをかけた第5戦で、エースのゲリット・コールに先発マウンドを託すことになる。
コールは先発登板したWS第1戦では、6回4安打1失点、4奪三振無四球と、ドジャース打線に対して支配的なパフォーマンスを見せているが、LA行きへは、ドジャース先発のジャック・フラハティをノックアウトでもしない限り、これと同等か、あるいはそれ以上の快投が求められることになるだろう。
と言うのも、ヤンキースはマーク・ライターJr.、ティム・ヒル、クレイ・ホームズ、ルーク・ウィーバーといったブルペンの主要メンバーが第3戦、第4戦と連投しており、投手陣の台所事情的に、コールにできるだけ長いイニングを投げてもらいたい状況にあるのである。