<坂本真綾>アニメ「黒執事」開始から16年 再会の喜び “今の私のシエル”表現
枢やなさんのマンガが原作のアニメ「黒執事」の新シリーズ「黒執事 -寄宿学校編-」が4月13日からTOKYO MXほかで放送される。2014年7~9月に放送された「黒執事 Book of Circus」以来、約10年ぶりのテレビアニメ新シリーズで、セバスチャン・ミカエリス役の小野大輔さん、シエル・ファントムハイヴ役の坂本真綾さんが続投する。テレビアニメ第1期がスタートした2008年から約16年にわたってシエルを演じている坂本さんに「黒執事」への想(おも)い、新シリーズについて聞いた。 【写真特集】10年ぶり「黒執事」 シエルは? 新キャラも ビジュアル一挙公開
◇16年前は苦戦も
「黒執事」は2006年9月から「月刊『Gファンタジー』」(スクウェア・エニックス)で連載中のマンガ。英国の名門貴族のファントムハイヴ家を舞台に、13歳のわがままな主人に仕える完全無欠の執事セバスチャンの活躍を描いている。全世界のシリーズ累計部数は3500万部以上。2008年10月~2009年3月にテレビアニメ第1期が放送された。「黒執事II」が2010年7~9月、「黒執事 Book of Circus」が2014年7~9月に放送され、劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」も2017年1月に公開された。
テレビアニメの新シリーズは約10年ぶりで、「豪華客船編」にあたる劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」の公開からは約7年がたった。まさにファン待望の新シリーズとなった。
「『豪華客船編』から何年もたっていましたし、テレビシリーズという形でまたできることになるとは、想像していませんでした。原作は続いていますし、人気作なので、もしかしたらまた劇場版などがあったらいいな……と思い描いていたんですけど。待ち望んでいる方も多いと思いますし、テレビシリーズというのもうれしかったです」
「黒執事」は、長く愛されている作品だ。
「最初のテレビシリーズから15年くらいたっていますが、体感的にはそんなに年月を感じないんですよね。ただ、同業の声優の方、現場でお会いするアニメ関係の方に、『中高生の時、見ていて大好きで、影響を受けました』『好きなキャラクターはシエルです』と言っていただけることが最近多くて、年月がたったんだな……という実感と共に『黒執事』が皆さんに記憶に残る作品になって、アニメに携わる仕事がしたいという思いにつながる原体験になっていることがすごくうれしいです」