<坂本真綾>アニメ「黒執事」開始から16年 再会の喜び “今の私のシエル”表現
坂本さんとセバスチャンを演じる小野さんのコンビネーションも見どころだ。小野さんには全幅の信頼を寄せている。
「この作品は二人がメインキャストですが、小野さんが大黒柱だと思います。カリスマ性と天性の品のようなものがあり、一声発すると、『黒執事』の世界がパッと広がるようなところがあります。セバスチャン役は小野さんしかいないと改めて感じました。小野さんがセバスチャンをすごく大事に思っているのも伝わってきますし」
◇P4(ピーフォー)登場で“新しい風”
「寄宿学校編」では、新キャラクターの4つの寮の監督生(プリーフェクト)、P4が登場する。P4を演じるのは、エドガー・レドモンド役の渡部俊樹さん、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥さん、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔さん、グレゴリー・バイオレット役の橘 龍丸さんの4人だ。P4のキャストが発表された際、声優陣は「学生時代から触れてきた作品」「ドップリとハマった世代」などとコメントを寄せていた。
「新しい風が入ってきた!と感じました(笑い)。新鮮でしたし、刺激をいただきました。P4はそれぞれ個性豊かで、それぞれの演技を聞いたら、四者四様にはっきりと個性を表現されていて、原作を読んだだけでは、私はここまでイメージできていなかった……と新しい発想もありました。4人の対比がしっかりしているんですよね。例えば、渡部さんが演じるエドガー・レドモンドは、家柄とか気品という少し曖昧な個性を与えられていて、どうやるんだろう?と思っていたら、後に出てくる設定も加味して、気品を分かりやすくこってり描くことで、みんなとは違い、それでいてリーダー格であるところを見せています。役作りには、無限の可能性がありますが、そこをはっきりと描いた4人だと思っています」
長く続いている作品ではあるが「寄宿学校編」は、これまでのファンはもちろん「黒執事」を見てこなかった人も楽しめるシリーズになっている。