子どもの友達を呼んだら貯金箱が消えた…。小学生同士の「金銭トラブル」、親はどう対処する?
独自の視点で子どもの教育に取り組み、イラストと文章で発信するえみさん。えみさんの「教育」は、いわゆるお受験対策のような「お勉強」ではなく、生きていくために必要な、「考える力」を育むこと。これからの時代を「たくましく生き抜く」子どもの育て方とは?具体的なエピソードを交えて紹介していただきます! 【漫画の続きはこちら】友達を家に呼んだら貯金箱が消えた…! 小学生がお金と友情を失った話
友達を家に呼んだら貯金箱が消えた…!小学生がお金と友情を失った話
私は子供の頃、わりとよく友達を家に呼んで遊んでいたのですが、今でも心に痛みの残る経験をしました。 当時の私にもっとお金の知識やセキュリティー感覚があれば、何かが変わっていたかもしれません。
当時、お小遣いをほぼ使わずに、貯金箱に貯め込んでいた為、小学生にしてはかなり高額な金額が入っていました。 「あの貯金箱にお金をいっぱい貯めているんだ」 あとで振り返ると、A子ちゃんに言ったこの一言が余計でした。 貯金箱の事を知ったA子ちゃんは、私にこの部屋から出ていくよう言い、半ば強引に部屋から追い出したのです。
その数日後、貯金箱がない事に気づいた私は、親と一緒にA子ちゃんの家を訪ねたのですが…。
ちなみにその後、A子ちゃんとは疎遠になりました。この件で色々気まずかったのもありますし、クラスも変わって物理的にも離れました。 この話はあくまで私の記憶ベースなので、A子ちゃんが本当に持っていったのかどうかはわかりません。 もしかしたら別の理由で無くなったのかもしれないです。 ただ、あの時「ここにお金があるよ」と私が言わなかったら、こんなもやもやした気持ちになることもなかったんだと思います。 テレビのニュースを見ていてもお金が絡む事件が多く、お金はとても便利なものですが、加害者と被害者を作ってしまう恐ろしいものだなとも感じています。 だから自分の子ども達には、お金に関して加害者にも被害者にもならないように、日頃からしっかり伝えています。貯金箱だけじゃなくて、財布も含めてお金を人の目につく場所に置かない、教えない。お金に困ったら人のものに勝手に手を出すんじゃなくて、すぐに相談する。そんな当たり前のことですが、もしかしたら子どもにとっては当たり前ではないことを、折に触れ伝えるようにしています。 もうこんな悲しい思いを誰もしなくて済みますように。
【プロフィール】えみ(@emi_jiken24)
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。