【オリックス】岸田護監督、独占インタビュー「僕は舞台監督」覇権奪回への決意…後編
オリックス・岸田護監督(43)がスポーツ報知のインタビューに応じ、覇権奪回への決意を明かした。昨年までのリーグ3連覇から5位に沈み、中嶋聡前監督(55)からバトンを受け、オリックス・バファローズOBでは初の監督就任。12球団で最年少となる青年指揮官は自身を「舞台監督」と表現し、パフォーマー(=選手)を美しく踊らせるための脚本を制作中だ。(取材・構成 長田 亨) ―話題は変わるが、どんな幼少期を過ごした。 「家でゲームするような子ではなかったです。ずっと外で遊んで、何時になっても帰ってこない。野球したり、サッカーしたり、イタズラをしたり(笑い)。男の子なので、車とかバイクとか、舟とか、飛行機とか、自分で動かすものが好きでしたね」 ―野球を始めたのは 「小学1年生の頃に、幼なじみの友達が野球チームに入っていて、野球をやってるのを見かけたんですよ。誘われて『俺もやるわ』って。それまで、野球は全然。父親がテレビで阪神戦をつけていて、アニメが見たいなって思っていたぐらいですから」 ―投手として憧れたのは 「野茂英雄さんですね。中学生の頃に憧れて、ちょうどドジャースに行かれた時ですね。西武ライオンズの西口(文也)さんも格好良かったです。僕も体が細かったので、こんなふうになりたいなって。フォームをマネしたりもしましたね」 ―西口監督も新たに西武を率い、43歳は12球団の監督で最年少となる。若々しさを全面に出していくか 「若々しくないでしょ? 若々しいですか? 若々しさ、もうないですよ(笑い)」 ―岸田監督らしさを出せば 「それをつくろうと思うと恥ずかしいでしょ。サブいことになるでしょ。それが一番、サブいなと思っているので…」 ―ファンはV奪回を願い、待っている 「野球は興行、ショーでもあるので。ファンの方が見てくれているので。選手はパフォーマー。パフォーマーたちが頑張って、僕らは縁の下で支えなければいけない。音響さんや照明がいて、僕は舞台監督をやらせていただいているので」 ―舞台監督の最高の演出を期待している 「ファンの方に喜んでもらうためには、勝たないといけない。パフォーマーたちをどれだけ美しく、格好良く見せられるか。そして勝っていく。それがプロ野球ですから。選手たちに舞台上で踊ってもらい、全力で演じ切ってもらうことが一番の目標。もちろん、優勝を目指して戦います」(完)
報知新聞社