角田裕毅「水を得た魚ってことですかね」サンパウロGP土曜まで不振も、雨の日曜に大躍進…起死回生の理由を角田本人が明かす|WEDNESDAY F1 TIME
「だいたい僕が“ある程度、いいラップだな。だいたいQ2には絶対いけているな”と思ったら、Q2には絶対行っている」 「今回18番手に終わって“少し不気味だな”っていうのを思いながら、リアのスライドを結構しているっていう感触はあったんですよね」 「で、チームもそれで“どこも問題ない”と確認してくれて。で、スプリントレースが終わった後に少しずつ、フロアが多分機能してないんじゃないかっていうデータが見え始めた」 「そういったプロセス(経過確認)は本当に難しいですよね。フロアにいろんなセンサーが埋め込まれてるんですけど」
「このセンサーは走っている中での使用になるので、たとえば空気が混ざっている中でのデータになる。そのデータが完全に合っているかどうかわからないですし、もちろんプロセスしないといけないんで、ちょっと時間かかってしまった」 だが結果としてこの問題は解決すべき点だとして、土曜午後の時点でフロアチェンジ決断に至ったようだ。「(スプリント)レースの後に(その問題点が)わかって。で、そこでフロアを変えることになった。それで予選に向けて、急に良くなったかなという話です」と角田は明かしている。 サンパウロGPの予選と言えば、本来なら土曜昼のスプリントレースから約2時間ほど後に行われるはずだった。だが雨の影響でディレイになり、日曜日の現地時間AM7:30にスライドとなったことは周知のとおり。
つまりVCARBのチームとしては雨で公式予選が翌日朝に延期となったため、パルクフェルメ前にマシンのフロアを変える時間が土曜午後~日曜朝と、大きな作業時間を取れたことになる。 結果として日曜朝の予選も雨で波乱含みになったものの、この予選で角田はQ3進出を果たし、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセルに続く自己最高グリッドの予選3番手となった。 角田本人が「水を得た魚」と、雨&ウェット環境下でなぜ速くなったのかを説明したが、雨による予選延期によって余裕をもってのフロアチェンジが可能となり、それによって雨の予選P3に直結したという意味では、まさに起死回生&恵みの雨だったと言えるのかもしれない。 また、フロア変更作業に尽力してくれたメカニックに恩返しをするという点でも、角田にとってサンパウロGP予選ウェットでの3番手は会心のアタックラップだったようだ。