角田裕毅「水を得た魚ってことですかね」サンパウロGP土曜まで不振も、雨の日曜に大躍進…起死回生の理由を角田本人が明かす|WEDNESDAY F1 TIME
角田裕毅がF1第21戦サンパウロGP終了後、大躍進となった同レースを振り返った。 土曜日昼のスプリントレースまで、角田はインテルラゴスで苦戦続きだった。だが土曜午後にセットされていた予選が雨の影響で日曜朝にスライドとなると、雨の予選で角田は3番グリッドを獲得。そして決勝でも雨混じりの中、展開に左右されたレースではあったものの、今季最上位タイとなる7位でのフィニッシュを果たし、6ポイントを手にした。 ●【動画】「これ間違えました?」 「…間違えました」サンパウロGP予選3番手の角田裕毅…パルクフェルメに戻るシーンを突っ込まれ思わず赤面 それから中2週のブレイク期間となり、角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #34』に出演。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏、先輩ドライバーの笹原右京氏とともに、サンパウロGPを振り返った。
笹原右京氏は、サンパウロGPにおけるVCARBのポテンシャルについて疑問があった模様。 ドライとウェットでは大きく力関係が変化したこと、ドライで力が及ばなかった場面について“ウェットの予選やレースではすごいペース良かったと思うんだけど、スプリントではドライコンディションで正直ペースが厳しかったり、苦しんでいたと思うんだけど。なんで雨になったら挽回できたのかな?っていうところが率直に疑問に思って”と角田に尋ねた。 すると角田はしたり顔を見せつつ「なるほど……水を得た魚ってことですかね」と返答している。 「金曜のFP1とスプリント予選、(土曜の)スプリントレースがドライで、なんかちょっと中国みたいな感じだった」
角田が口にした“中国みたいな感じ”というのは、2024年F1第5戦中国GP予選Q1のこと。角田は十分なペースで走ったつもりだったが、蓋を開けてみると15番手から0.289秒落ちの19番手で、Q1敗退となった。 この時角田本人は無線で「十分に走れたはずなのに、19番手というのはおかしい。絶対何か起きているよ」とチームに報告していた。 本人としても、インテルラゴスのドライ環境下、その時に近しい状況だった模様だ。 「スプリント予選で“今回は悪くないラップだったな”って思っても18番手だったんで。そういった(ギャップの大きな)現象は別に(頻繁に)起きているわけじゃない」