家業を手伝う娘に「はい、今月のアルバイト代」⇒税務調査官「追徴課税です」…地元で細々やってきた60代・自営業夫婦の“致命的ミス”【税理士が解説】
「家族への給与支払い」を経費計上するときは“条件”をきちんと確認
田中さん夫妻のケースのような、家族への給与支払いに関しては注意が必要です。事業の運営において家族の協力を得ることは非常に有益ですが、その支払いを経費として計上する際には、適切な手続きを踏むことが重要です。 必要経費として認められるかどうかは、支出が実際に事業の運営に必要であり、合理的なものであることが求められます。 最後に、確定申告や税務調査に備えて、正確な記録を保持し、適切な手続きを行うことが、自営業者にとっての最良の防衛策となります。田中さん夫妻の経験を教訓に、皆さんも家族への給与支払いに関するルールをしっかりと理解し、適切な対応を心がけましょう。 小原 崇史 税理士法人小原会計 パートナー、公認会計士、税理士 慶應義塾大学環境情報学部卒業。会計士試験に合格後、有限責任監査法人トーマツにて主に監査業務を経験。都内中堅税理士法人で税務業務に従事後、2023年7月独立開業。2024年4月1日に税理士法人化。現在は、スタートアップや起業支援を行っている。