パリ五輪を4位で終えたドイツ代表シュルーダー「40歳までプレーする。それがゴールだ」
昨年のFIBAワールドカップを制したドイツ代表は、パリオリンピック予選ラウンドグループBを3戦無敗で突破し、準々決勝でギリシャ代表も下してベスト4へ駒を進めた。 ところが、準決勝でフランス代表に69-73、3位決定戦でもセルビア代表を相手に83-93の2連敗で幕を下ろし、メダルまで到達できずに4位で今夏の祭典を終えることに。 それでも、ゴードン・ハーバートHC(ヘッドコーチ)の下、大会平均31.4分17.2得点7.5アシスト1.2スティールをマークした司令塔のデニス・シュルーダー(ブルックリン・ネッツ)はオールスター5(大会ベスト5)、先発フォワードとして同32.0分18.5得点5.8リバウンド2.5アシスト2.0スティールを残したフランツ・ワグナー(オーランド・マジック)がオールセカンドチームに選出。 メダル獲得こそ逃したものの、ドイツが世界でもトップレベルのチームであることは明白。2022年の「FIBAユーロバスケット」で銅メダル、昨年のW杯で金メダルを勝ち取ってきただけに、シュルーダーは3位決定戦後にこう語っていた。 「この3年間で、僕らは2つのメダルを手にしていた。当然、(パリ五輪で)3つ目のメダルを勝ち取りたかった。けど僕らはこれまで誰もやってこなかったことをやったんだ。そのことには本当に感謝している。もちろん、今このチーム全員はハッピーではないけど、これからを楽しみにしている」 ドイツはハーバートHCが退任するため、新体制で国際大会制覇に向けて動き出していく。そのチームを引っ張るリーダーは「ロッカールームで、このチームのみんなはエゴがなく、勝つことだけを考えているんだ」と口にし、チームとしての自信を見せていた。 9月15日に31歳を迎えるシュルーダーは、ネッツ在籍2年目の今シーズンに先発ポイントガードとしてプレーする見込み。オフには代表チームでプレーするという多忙な生活を送っているものの、ドイツ代表ユニフォームを脱ぐのは当分先のようだ。 「40歳までプレーするつもりだと言ってきた。僕は40歳までプレーする。それがゴールなんだ」というシュルーダーの言葉からも、この男のドイツ代表にかける思いの強さが分かるはず。 トーナメント制覇を目指して臨んだパリ五輪で4位に終わろうと、ドイツのリーダー格シュルーダーはこれから先も前へ前へと進み続けるに違いない。
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