「北朝鮮兵と小規模な交戦」 ウクライナ国防相、韓国のテレビ局に
韓国のKBSテレビは5日、ウクライナのウメロウ国防相とのインタビューで、ロシアに派遣されている北朝鮮兵とウクライナ軍の間で初の交戦があったことをウメロウ氏が確認したと報じた。ただ、すべての兵力が動員された体系的な水準の交戦ではなく、小規模なものだったという。 【写真】ウクライナへの派遣に備え北朝鮮軍がロシアの装備を身につけている様子が映っているとされる動画。中央の文字はXに投稿したウクライナ政府機関の名称=同機関のXから 北朝鮮兵は、ロシアのモンゴル系少数民族のブリヤート人に偽装してロシア軍に交じっているといい、交戦がいつ、どこで起きたかについては言及がなかった。 ウメロウ氏は「数週間後にはより多くの交戦があるとみており、それに応じて分析と検討を進める」と述べ、最大で1万5千人の北朝鮮兵が配置される可能性があるとの見方も示したという。 一方、米国防総省のライダー報道官は4日の記者会見で、ウクライナとの戦闘にすでに参加したと示唆する報道について「現時点では裏付けられない」と述べた。 ライダー氏は、ロシア国内にいる北朝鮮兵は1万1千~1万2千人程度で、このうち少なくとも1万人がロシア南西部クルスク州にいるとの見方を明らかにしたが、戦闘への参加については認定しなかった。
朝日新聞社