名神IC直結!「野洲栗東バイパス」の工事はどこまで進んだ? 渋滞続く国道8号は改善なるか
野洲市と栗東ICを直結
名神高速の栗東ICに接続する形で、国道8号野洲栗東バイパスの工事が進んでいます。 【地図】国道8号「野洲栗東バイパス」の計画ルートを地図で見る 野洲栗東バイパスは、滋賀県の野洲市小篠原~栗東市手原を結ぶ延長4.7kmの道路です。慢性的に渋滞している御上神社前~宅屋交差点をはじめ、野洲・栗東両市内を、4車線の高架橋主体で北西側にバイパスします。 1982(昭和57)年に事業化し、2016年に工事着手。2025年度の開通を目指して建設が進められています。道路は4車線で、設計速度は80km/hです。終点では、名神高速の栗東ICに直結します。 国土交通省近畿地方整備局は、バイパス整備により、野洲市役所から栗東ICまでの所要時間は現道の約20分から、バイパス開通後は約7分まで縮まると試算しています。 2024年12月には、同局の事業評価監視委員会で、このバイパス事業の進捗が報告されました。 2024年3月時点で、用地取得率は約97%、事業進捗率は約47%とのこと。現時点で事業に大きな課題はなく、引き続き工事を継続して早期の開通を目指すとしています。 事業費は、資機材費や労務費の上昇やアスベスト処理量の追加などで約326億円増加。コストを3億円ほど削減したものの、合計で約323億増え、全体の費用は650億から5割増しの973億円になるといいます。 このように事業費は増えるものの、渋滞緩和や安全性向上といった事業の投資効果を踏まえ、委員会では事業の継続を了承しました。 滋賀県知事は12月11日、「一日も早く事業効果が発現するよう更なる整備推進をお願いします」とコメントしており、周囲自治体もバイパス整備に期待を寄せています。 なお、開通時期は2025年秋とされていましたが、アスベスト処理量の増加により延期に。滋賀国道事務所は「工事工程を精査し、できる限り早期に開通できるよう検討していく」としています。
乗りものニュース編集部