週末に東京から「伊豆」へドライブに行きます。親に「タイヤチェーンを持っていきなさい」と言われましたが、天気予報が晴れなら不要ですよね? ノーマルタイヤは危険でしょうか?
冬のドライブは訪れる地域によって、雪が降って路面が凍結するリスクがあります。静岡県の伊豆地方は温暖な気候というイメージがありますが、冬対策なしでドライブに出かけて良いものでしょうか? 警察の取り締まり対象にならないのでしょうか? 本記事では伊豆地方の冬の気候と、雪道や路面凍結した道をノーマルタイヤで走行する危険性、道路交通法違反による罰則と対策について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
伊豆は地域によって雪が降るので冬場の運転には注意が必要
静岡県は温暖な気候であり、伊豆半島も例外ではありません。ただ、伊豆半島のなかでも天城山付近は雨が多く、冬は厳しい低温や降雪にさらされることがあります。 また伊豆は山が多く、ドライブ中は山道を走るシーンが多いです。山では斜面に沿って風が上下することがあり、平地からの湿った風が山にぶつかることで風が山をかけのぼり、上で冷えると雲をつくったり、雨(雪)を降らせたりすることがあります。 山の風の向きで天気がガラリと変わってしまうこともあるため、天気予報が晴れだとしても安心はできません。雪が降って路面が凍結することはもちろん、路面に雪がないように見えても路面は凍結している可能性もあります。
ノーマルタイヤで雪道を走ると危険なうえに法令違反になる
雪道をノーマルタイヤで走行することは大変危険です。JAFのテストによれば、ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤの約1.7倍も制動距離が長くなってしまいました。 ノーマルタイヤでは雪のなかを走ることができても狙った位置に止まることが難しく、事故の原因となります。 また、雪道や凍結路面を走行することは法令違反です。ドライバーは、道路交通法第71条第1項第6号に「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を遵守する必要があります。 公安委員会は全国にあり、「道路交通法施行規則」で積雪時や凍結時における「滑り止め措置」の実施を義務としています。よって、路面凍結した道や雪道をノーマルタイヤで走行することは公安委員会遵守事項違反として道路交通法違反となります。反則金の金額は普通乗用車等が6000円で、反則金を支払わない場合は5万円以下の罰金となります。
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