韓国 きょうのニュース(12月11日)
◇検察 前国防相に対し拘束後初の取り調べ 検察の非常戒厳特別捜査本部は、尹大統領と共に非常戒厳を主導したとして内乱容疑などで逮捕され、ソウル東部拘置所に勾留されている金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官の取り調べを行った。特別捜査本部が非常戒厳関連で身柄を拘束した被疑者を取り調べるのは今回が初めて。同本部は尹大統領からどのような指示を受け、戒厳軍にどのような指示を下したかなどを具体的に調べるとみられる。 ◇高官ら対象の捜査機関 尹大統領「状況整えば逮捕試みる」 政府高官らの不正を捜査する高位公職者犯罪捜査処の呉東運(オ・ドンウン)処長は、内乱を首謀した疑いが持たれている尹錫悦大統領を逮捕すべきだとする国会での質疑を受けて「われわれができるあらゆる措置を取る」とし、「状況が整えば、緊急逮捕または逮捕状による逮捕を試みる」との方針を示した。呉氏はこれに先立ち「尹大統領を直ちに逮捕する意志があるか」と問われると「捜査に励んでおり、逮捕に関しても検討する」としながら「(逮捕に)十分な意志を持っている」と明らかにしていた。 ◇検察が陸軍特殊戦司令部を捜索 国会封鎖に兵力投入で 検察の非常戒厳特別捜査本部は、陸軍特殊戦司令部を軍検察と合同で家宅捜索したと発表した。軍に対する強制捜査は国軍防諜司令部に続き2回目。陸軍特殊戦司令部傘下の第707特殊任務団と第1空輸特戦旅団所属の兵力は3日の「非常戒厳」宣言後、戒厳解除要求案の可決を防ぐために国会封鎖作戦に投入された。軍検察は押収物を分析した後、郭種根(クァク・ジョングン)特殊戦司令官を被疑者として出頭させ、尹大統領と金龍顕前国防部長官から受けた具体的な指示事項などを確認する見通しだ。 ◇国会 尹大統領の国政調査を議長職権で推進 禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は国会で記者会見し、尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言について国会の国政調査を実施する方針を表明した。禹氏は「誰が何の目的でどのような指示をしたのか、真相を明らかにすべきだ」と述べた。国会関係者によると、国政調査は国会議長の職権で進める。同氏は与野党に国政調査特別委員会の立ち上げを正式に要求したことを明らかにした。また、非常戒厳宣言について「常識的に納得しがたい。尹大統領の公の場での証言が必要だ」と強調した。
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