京都12R、逃げたウインカーネリアン（左）を差し切って京阪杯を制したビッグシーザー（撮影・白石智彦）

＜京阪杯＞◇24日＝京都◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走18頭 　オープン＆リステッド大将卒業や！　ビッグシーザー（牡4、西園正）が、8度目の重賞挑戦で念願の初勝利をもぎとった。好位から運び、直線で力強く抜け出した。賞金加算にも成功し、来春のG1高松宮記念（芝1200メートル、3月30日＝中京）を目標にさらなる飛躍を目指す。 　　　　　◇　　　　◇　　　　◇　 　オープン特別2勝、リステッド競走3勝。短距離界の第一線で活躍しながら、重賞勝ちのなかったビッグシーザーが、ついにタイトルを手に入れた。 　初コンビを組んだ北村友騎手は、逃げた2着ウインカーネリアンを前に見ながら運んだ。「いいポジションを取れました。手応えは本当に良くてイメージ通りの競馬ができました」とレース後は会心の笑みを見せた。首差の勝利に「もっと頑張れるポテンシャルを持っていると思います」。まだまだステップアップできる能力を感じていた。 　この勝利で常につきまとっていた「大レースでの賞金除外」という心配材料も解消。西園正師は「来年の高松宮記念を目指していきたい」と大目標を口にした。オープン、リステッド大将から重賞ウイナーになったビッグシーザー。来春はいよいよG1ウイナーの称号を目指す。【明神理浩】 　◆ビッグシーザー　▽父ビッグアーサー▽母アンナペレンナ（テイルオブエカティ）▽牡4▽馬主　幅田昌伸▽調教師　西園正都（栗東）▽生産者　バンブー牧場（北海道浦河町）▽戦績　18戦7勝▽総獲得賞金　1億9976万円▽馬名の由来　偉大なシーザー。英雄。