タオル1本で家じゅうピカピカ。正しい「ふき掃除」のコツ/カリスマ清掃員のワザ
「掃除で人生が変わった」と話すのは、“ゴミ清掃員芸人”ことマシンガンズの滝沢秀一さんと、空港のカリスマ清掃員・新津春子さん。ここではお2人に、「ふくだけで福を呼ぶ」ふき掃除のコツと、年末の大掃除を始めるポイントを教えてもらいました。 【写真】体に負担がかかりにくい「ふき掃除の重心移動」
汚れをごっそり落とす!ふき掃除の基本手順
薄手のタオルがあれば、家じゅうの汚れやほこりは十分に落とせます。まずは基本のたたみ方やふき方をマスターして、大掃除の準備をしてみましょう。新津春子さんに教えてもらいます。
●1:タオルは2種類用意しておく
薄手で綿素材のフェイスタオルと、マイクロファイバークロスの2種類を用意し、場所によって使い分け。 「新品のタオルは吸水性が悪いので、一度、洗濯してから使いましょう」
●2:八つ折りにたたんで洗う回数を減らす
タオルは横に広げて横半分に折り、さらに半分に折ってから縦に折って八つ折りに。 「これなら表裏合わせて16面つくることができて、バケツでタオルを洗う回数を減らせます」 タオルの幅は80cmがベスト。
●3:タオルの端が集まった側を親指ではさんで持つ
持つときは手のひらを広げて、タオルの端が集まった側を親指と人さし指ではさむ。 「タオルがずれたり、シワが寄ったりせず、手のひら全体で力を入れてふくことができます」
●4:体全体を使って手の届く範囲をふく
手だけを動かすのではなく、体の重心をふく方向に合わせて移動させながら、手が届く範囲をふくのがコツ。 「体全体を使うことで力が入りやすくなり、疲れにくくなります」
部屋をきれいにすると福が来るってホント?
「幸せな人生はまず掃除から」と話す、“ゴミ清掃員芸人”ことマシンガンズの滝沢秀一さんと、空港のカリスマ清掃員・新津春子さんに、福を呼ぶ大掃除のコツを教えてもらいました。 滝沢秀一さん(以下「滝沢」):「僕はゴミ清掃、新津さんは空港の清掃…と分野は違うけど、『掃除で人生が変わる』と感じているのは、共通点かもしれません。僕の場合、ゴミ清掃を始めていちばん変わったのは人格。以前はなにも考えずにものを買っていたけど、今は『だれがつくっているのか』『長く使えるか』まで配慮するように。その結果、幅広い分野の知識もついて、お仕事にもつながりました」 新津春子さん(以下「新津」):「掃除のいいところは、生活に余裕が出ること。やりたいことがあっても、部屋が汚いと掃除から始めなきゃいけない。でもすでにきれいなら、好きなことがすぐにできますから」 滝沢:「年末のゴミ捨ては、生活を顧みるチャンスでもあるんです。似たようなものを買ったり、ため込んだり…。そんな自分に気づき、『来年はこうしよう』とリセットするためにも、大掃除はいい機会。ただ、ゴミ清掃員の立場からすると、年末最後のゴミの日に大量に出されると、ちょっと大変。みんなにはこの特集を読んだ日から、少しずつ捨ててもらえたらうれしいです。 新津:「家の掃除で完璧を目指す必要はないので、できる範囲で取り組みましょう。自分だけでなく、家族を巻き込むことも大切。まずはタオルを1枚用意し、気になる場所のほこりをふき取ることから始めましょう。部屋を清潔にすれば、おのずと笑顔になれて、ハッピーな新年を迎えられますよ!」
●福を呼ぶ大掃除の心得3か条
1:無理は禁物。自分ができる範囲を決める 2:たまったほこりをとって運を貯める 3:使う人のことを思いやりながら掃除する
ESSE編集部