「せっかくの優秀な人材があんな形で足を引っ張られるなんて…」《選挙の神様》藤川晋之助から見た「齋藤知事と立花孝志」
石丸伸二と立花孝志の共通点
これまで面識はなかったが、先日、立花氏と会う機会があったという。 「『何のために政治をやっているんですか』と単刀直入に聞きましたが、彼は『ホリエモン(堀江貴文氏)を総理にしたい。そして恵まれない人たち、弱者と呼ばれるような人を助けたい。正直者が評価される国にしたい』と語っていました。政策について突っ込むと、『本当は自民党に入りたいんです。いまは過半数割れしている。どうにか人をかき集めて連立内閣をつくりたい。そしたら僕も大臣になれますし』と話していました。 彼は『藤川さんは戦国最大の騎馬部隊を操る隊長のような人。一方、僕は3000人の鉄砲隊のような存在。2人が合体すればすごいことになりますよね』とも言っておりました。『俺は武田勝頼で滅びていく人間か』と思いつつ、『自分は織田信長ということですか』と聞くと、『織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、私は一人でこの3人を演じる人間なんです』と誇っていました。 思えば、石丸さんに『41歳で都知事は早いのでは』と進言したとき、彼は『藤川さん、何を言っているんですか。ナポレオン・ボナパルトは35歳で皇帝になったんです。41歳で都知事なんてむしろ遅いくらいです』と話していた。『ナポレオンと比較するなよ』と思いましたが、彼らのように一線を越えた感覚を持つような人間ではないと閉塞状況を打ち破ることはできないのかもしれません」 後編記事『石破茂からの直電「どうして高市なんですか」…勝率なんと89%《都知事選石丸旋風》に貢献した「選挙の神様」が自民党総裁選で高市早苗を推した理由』では、藤川氏の選挙プランナーとして矜持、「選挙の神様」と称されるまでの波乱万丈の人生について紹介しています。
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