イスラエル軍がレバノン首都などへの攻撃激化 1日で空爆145回
イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘をめぐり、中東の衛星放送局アルジャジーラは17日、イスラエル軍が首都ベイルートやレバノン南部への攻撃を激化させていると報じた。 【画像】かつては「中東のパリ」、レバノンってどんな国? アルジャジーラはレバノン当局の発表として、イスラエル軍が16日、レバノン南部を中心に、145回の空爆を行ったとした。ヒズボラの拠点であるベイルート南郊のダヒヤ地区では17日も激しい攻撃が続いているという。 イスラエル軍は地上侵攻も激化させ、米CNNは16日、イスラエル軍が10月1日にレバノンへの地上侵攻を開始して以降、最も深く侵攻したとみられるとした。 世界銀行が14日に公表した報告書によると、戦闘によるレバノンの損害が1年間で推計85億ドル(約1兆3千億円)に上るという。 CNNは16日、レバノンの情報筋の話として、米政府提案の停戦案についてレバノン政府高官の間で協議が続いていると報じた。 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザへの攻撃も続けている。ガザ北部ベイトラヒヤでは17日、イスラエル軍が集合住宅を空爆した。アルジャジーラやロイター通信によると集合住宅には複数の家族が避難していて、数十人が死傷したという。(エルサレム=森岡みづほ)
朝日新聞社