大離婚時代、女性が人生後半をより幸せに生きるには?カウンセラーの信田さよ子さんに聞いた。
ひとりで生きることは怖くない。 シングル力を楽しく身につけよう。
大離婚時代を前に、どういう心持ちで生きていけば女性にとって明るい未来になるのだろうか。 「既婚の中高年女性は、夫の存在をどう位置付けるか。すでに多くがそうしているかもしれませんが、年金もあるし、ATMに近い存在と割り切るのも一案です。ある人は心の中で夫をジョンと呼び、ペットのように思えば腹も立たないと言っていました。そんな関係では虚しいと思う人もいるかもしれませんが、推しを作ればいいんですよ。胸がときめく瞬間は、心を豊かにし、生活にハリをもたせてくれます」 夫とどうしてもうまくいかなければ、場合によっては離婚の決断をすることも必要だ。それでなくても平均寿命を考えれば、女性は最後はひとりで生きていくことになる可能性が高い。 「全国的にひとり暮らしは増えているので、単独世帯向けの政策も増えるでしょうし、これからはシングルの時代です。ですからすでにシングルの人も既婚者も、ひとりで生きていく力、シングル力を身につけてほしいと思います。必要なのは、ある程度のお金です。年金と合わせてどのくらいの生活費が必要か、不安がらずに計画を立てましょう。体感的には住まい+月20万円あればそこそこ楽しく暮らせるはず」 お金のほかには、ネットワーク作りをしたり、コミュニティに属したりすることも、ひとりで生きていく力になる。ひとつに絞らず、趣味の仲間などと幾つかの場でつながろう。 「スポーツクラブに通うのもいいですよね。午前のプログラムに参加し、休憩室でおにぎりでも食べてみんなとにぎやかに過ごし、午後はプールでウォーキング。1日過ごせば、家の冷暖房費もかからずに済みますし、仲間もできます。何も恐れることはありません。人生の後半は、心身の健康を最優先に、夫に邪魔されることなく自由に楽しんで、自分本位に生きていきましょう!」