透明感あるエナメルと伝統的な装飾の融合――「ルイ・ヴィトン」の新作ウォッチで体感する最高峰の“匠の技”とは
●半透明のエナメルとギョーシェ彫りの超美麗ダイヤル
豊かな歴史の中で確固たる地位を築いてきたルイ・ヴィトンは、最高峰のグラン·フーエナメルとギョーシェ彫りの技術を誇る職人たちが伝統の技を披露する、「エスカル オトマティック プラチナ ブルーエナメル」をリリースしました。 【画像】シースルーバックから見える丁寧な仕上げも見逃せない!(7枚) それぞれ異なる職人技の匠である、4人のアルチザンが熟練した技術をお披露目する舞台は、ブランドのトランクにオマージュを捧げるウォッチコレクション「エスカル」。 ギョーシェ装飾、さらにはシャンルベとフランケの2種類の技法による、グラン·フーエナメルが施され、その複雑なダイヤルの構造から世界50本の限定生産モデルとなっています。
ダイヤルの製作は純金製のディスクから始まります。 まずはエッジに沿って彫り込みながら、わずかに盛り上がった縁でエナメルを中央に閉じ込めるバリアを作り、この凹んだセンター部分を手動のローズエンジンでエングレービング加工。魅惑的な放射状のギョーシェ彫りを施します。 この技術は18世紀から基本的に変わっていない装飾技法で、盛り上がったエッジとギョーシェの境目は、回転するエンジンが盛り上がった縁のすぐ近くまで達する必要があるため、特に難しい作業。経験豊かなギョーシェ職人でなければ、完璧にこなすことはできない至難の業です。 エナメル職人は光沢のある透明感と、豊かで鮮やかな色合いのダイヤルを実現するため、色ガラスを細かく粉砕したエナメル顔料を水や油と巧みに混ぜ合わせます。完璧な割合での顔料の組み合わせを要するため、この調合は非常に繊細な作業となります。 完成した顔料はダイアルセンターのギョーシェ彫りの窪み部分に丁寧に塗り、シャンルベと呼ばれる技法でダイヤルの表側の装飾だけでなく、裏側も同様凹んだ溝を埋めていきます。 その後、800℃以上のオーブンで焼成し、エナメルを溶かして純金製のダイヤルの土台と融合。この塗装と焼成の工程は、望ましいダイヤルの色合いと仕上げになるまで繰り返されます。 さらに完璧な鏡面に仕上げるためにダイヤモンドのペーストを優しく重ねると、ほぼ完成された状態となりますが、ここからは古くから継承された技術と、最先端の技術を融合させることで、この美しいダイヤルにさらに磨きをかけていきます。 ケースはブランドのトランクのコーナーにインスパイアされた、特徴的なリベットホーンに至るまで全てプラチナ製。サファイアのディスプレイバックからは、ジュネーヴにあるクロノメーター検定機関にて、1日あたり-4秒から+6秒の計時精度の認定を受けた、自動巻きキャリバーLFT023を鑑賞することができます。 さらにケースバックに取付けられた控えめなローズゴールドのプレートには、シリアルナンバーの刻印が施されています。 繊細な作業を必要とする伝統的な匠の技と、最先端技術の融合により完成した、驚異的な美しさを誇るダイヤルが見る人の心をわし掴みする、「エスカル オトマティック プラチナ ブルーエナメル」。非常に時間と手間が要する作業が故、手にできる人はわずか50人とのレアピースになっています。 ●製品仕様 「エスカル オトマティック プラチナ ブルーエナメル」 ・品番:W3PT21 ・価格(税込み):1072万5000円 ・ケース素材:プラチナ ・ケースサイズ:39.00mm、厚さ8.97mm ・風防:サファイアクリスタル、反射防止コーティング ・ダイヤル:ギョーシェ彫りを施したホワイトゴールド製センタープレートにグラン・フー・エナメルのダイアル、サテン仕上げの傾斜フランジ、18Kホワイトゴールド製インデックス ・針:18Kホワイトゴールド製時針・分針、PVDコーティングを施したチタン製秒針 ・ケースバック:オープン・ケースバック、ローズゴールドのプレートに「1 of 50」の刻印入り ・ストラップ:ブルーカーフレザー製ストラップ、プラチナピンバックル ・防水性能:50m防水 ・ムーブメント:オートマティック、キャリバーLFT023 ・精度:日差-4秒~+6秒
VAGUE編集部