23日頃から再び冬将軍 この先たびたび寒気が南下 今冬は寒い冬・日本海側は多雪か
23日(土)頃から24日(日)にかけて再び冬型の気圧配置になり、寒気が南下するでしょう。全国的に北風が冷たく、北海道と東北北部の日本海側は平地でも雪が降り、積雪となる所もありそうです。11月末頃からも寒気の南下が予想されています。暖かすぎた秋から一転、今冬は寒い冬となり、日本海側では雪が多くなる可能性があります。
暖かすぎる秋から一気に冬の寒さへ
今年は11月に入っても季節外れの暖かさで、暑いくらいの日もありました。ただ、18日(月)頃から今季一番の寒気が南下し、一気に冬の寒さとなりました。20日(水)は冷たい雨が降っている関東では日中も気温が上がらず、東京都心の15時までの最高気温は8.8℃と10℃に届きませんでした。東京都心で11月中旬に10℃に届かないのは12年ぶりのことです。 この先も寒さに注意が必要です。
今週末は再び冬将軍
22日(金)は低気圧が北日本を通過し、夜は次第に冬型の気圧配置になるでしょう。今週前半ほどではないものの寒気が流れ込む見込みです。24日(日)頃にかけて、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の平地で雪が降る目安の寒気が東北北部付近まで、0℃以下の山で雪が降る目安の寒気が九州北部くらいまで南下するでしょう。 北海道や東北北部では平地でも雪が降り、積雪となる所がありそうです。北陸や関東北部でも山間部を中心に雪が降るでしょう。峠越えの車は冬の装備をお願いします。最高気温は平年並みか平年より低く、23日(土)は名古屋市や大阪市、福岡市で14℃と師走並みの寒さとなりそうです。冷たい北風が吹いて、気温の数字よりも寒く感じられるでしょう。 さらに11月末から12月はじめにかけても、また寒気が流れ込む予想で、北海道の日本海側は雪が降り、全国的に北風が冷たくなるでしょう。
今冬は寒い冬に
そして今冬は冬らしい寒さになる予想です。 最新の3か月予報によりますと、この冬はラニーニャ現象になる可能性が高く、偏西風は日本付近でやや南に蛇行するでしょう。このため、冬型の気圧配置が強まる時期があり、寒気の影響を受ける見込みです。日本海側の雪は平年並みか多く、平均気温は全国的に平年並みでしょう。平年並みとはいえ、近年は暖冬傾向が多く、今年の冬は北風の冷たさが身に沁みそうです。 昨シーズン(2023年12月~2024年2月)は全国的に暖冬・少雪となりましたが、この冬は寒さと雪に注意が必要です。防寒用品や除雪グッズなどを再確認し、寒い冬に備えておきましょう。
日本気象協会 本社 日直主任