【Juju(野田樹潤)ブログ】第107話:テストとレースで収穫があった富士ラウンド
さて、土曜日のフリー走行では、公式テストのセッティングに微調整を加えながら走り、1分25秒675。 予選ではさらにセッティング変更がうまくはまり、いい感触のマシーンをドライビングすることができました。 タイムもフリー走行からさらに1秒ほど短縮でき、1分24秒940まで上げることができたのです。
これは目標としていたタイムにはあと少し届かないものでしたが、自分の中ではちゃんとセッティング変更に合わせてタイムアップができた実感があったし、今回初めて一緒に仕事をする星エンジニアとも非常に良い流れでセッションを進めることができたので、これまでで一番楽しい予選となったのでした。
タイムロスが残念。でも収穫はあった!
予選のセッティングは良かったですが、決勝前のフリー走行では新しいアイデアを試しました。これは結果的にはハズレだったのですが、今シーズンもう一回富士があるので、そのための準備をしておきたかったんです。
レースは決勝前のウォームアップでもう一回セッティングを整えて挑みました。ところがスタートしてみると思ったより路面温度が高く、オーバーステアがきつい状態でした。ピットからは「毎周ちゃんとドリンクを飲め」の指示。ところがレースの半ばを過ぎたところでドリンクが空になってしまったのでした。
タイヤ交換のピットインは予定通りでしたが、ちょっとしたトラブルで10秒ほどロスしてしまったため、ピットを出てみると後ろからトップの坪井選手が迫ってきました。ピットに入る前は前のマシーンと4秒差だったものが、アウトラップで青旗対象となり、譲るのにスローダウン、そんなロスもあって一気に40秒まで開いてしまいました。 でも、譲ってからは逆にじわじわと追いついていったことでトップを走るマシーンを見ることができたのは収穫でした。また、最終的にはトップと同一周回でフィニッシュできたこともあり、レースをうまく組み立てられれば、前のマシーンが見える位置まで来ているという実感が得られたこともよかったです。 ドリンク切れは精神的に辛かったです。でも体力的には問題ありませんでした。レース後チームメイトの大津弘樹選手からも「これだけの暑さで大丈夫だなんて、Jujuって体力あるねー」と褒めてもらいましたよ(笑)。
このレースの翌日、私は次戦の舞台であるツインリンクもてぎのコースをF3相当のマシーンで練習走行してきました。そして私たちは8月の頭にオランダのアッセンでBOSS GPを戦い、それから8月24-26のスーパーフォーミュラ、もてぎラウンドに臨みます。 まだまだ私の暑い夏は続きますよ! みなさん応援よろしくお願いします。
Juju(野田樹潤)