【NFL】昨年は「適切なポジションに適切なコーチがそろっていなかった」とイーグルスDEグラハム
昨年におけるフィラデルフィア・イーグルスの守備コーチ陣の状況は、散々なものだった。イーグルスは新しいスタッフがこの状況を改善してくれることを期待している。
昨シーズン開始時には、ショーン・デサイがジョナサン・ギャノンの後任として守備コーディネーター(DC)に就任していた。しかし、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニはシーズン途中にデサイを降格させ、シニアディフェンシブアシスタントから昇格したマット・パトリシアに守備のプレーコールを任せた。結局、結果は伴わず、イーグルスはシーズン終盤に失速している。
デサイとパトリシアが去り、イーグルスにはビック・ファンジオやディフェンシブライン(DL)コーチのクリント・ハートといったメンバーが新たに加わった。
イーグルスでNFLでの最後のシーズンを迎える意向だと語っていたディフェンシブエンド(DE)ブランドン・グラハムは、スタッフの違いについて詳しく説明している。
グラハムはかつてシアトル・シーホークスとシカゴ・ベーアズでコーチを務めたクリントについて「クリントは素晴らしいコーチだよ」と語り、こう続けた。
「去年は本当に・・・それがなかったんだよな。適切なポジションに適切なコーチがそろっていなかったと思う。今自分たちがやっていることを皆が本気で信頼しているし、新しく入ってきた若い選手たちやルーキーたちのことを思うとワクワクするよ。NFLでプレーすることがどういうことか、いい経験ができるはずだ」
イーグルスでキャリア15年目を迎えるグラハムが、守備の不安定さを指摘するのは驚くべきことではない。特にシリアニHCが必死の策としてパトリシアに指揮を任せたが、うまくいかなかった後ではなおさらだ。
昨年、コーチ陣がうまくコミュニケーションを取れていなかったと感じた時期はいつかと尋ねられた際、グラハムはその問題がシーズンを通して少しずつ明らかになり、特にプレーオフでタンパベイ・バッカニアーズに大敗した試合で顕著だったと指摘した。