「承認する。お前らがブラッドラインではないことを」CMパンク&コーディ・ローデスが一撃かますも新生ブラッドラインの悪行天下は継続
今回のスマックダウン!はイリノイ州・シカゴのオールステイト・アリーナからABEMAで放送された。昨年11月のサバイバー・シリーズでCMパンクがまさかの電撃復帰を果たした会場でもあり、超満員の観衆からはスタート前から”CMパンク”コールが起きていた。その期待に応えるように入場テーマであるリヴィング・カラーの『カルト・オブ・パーソナリティー』が鳴り響くと、観客の絶叫の中CMパンクが登場した。 パンクはシカゴのファンに感謝の気持ちを示した後に「信じられないかもしれないけれど」と前置きした上で、登場前やファンの大歓声が聞こえる時、そしてファンに話しかける時すべてにプレッシャーがかかっている事を告白した。それでも2011年7月17日にシカゴのファンと約束した通りにWWE王座を獲得した事を振り返り、ドリュー・マッキンタイアを生き地獄に落とす事やこれからの活躍についてを約束した。 そのパンクのマイクを打ち切ったのはポール・ヘイメンの登場だった。パンクは「俺のマイクを邪魔してローマンのチャントを引き出せるのはあなただけだ」と言いながら、ヘイマンをリング内に招き入れる。ヘイマンはパンクと少し長めのハグをかわしてから、今回のスマックダウン!では”新生”ブラッドラインの暴虐ぶりと、先日のRAWで登場した”新生”?ワイアット・ファミリー対策のためにセキュリティーの数を増やしている事を伝え「今すぐここから逃げてほしい」とブラッドラインの顧問でありながら、友人としてパンクに嘆願した。 パンクはそれに対して「ここがシカゴでソロとトンガどもが俺を襲うから帰れと?」と返すが、ここで”新生”ブラッドラインの3人が登場。ソロはパンクに「ブラッドラインに従うか、二度とリングに立てない体になるか」と理不尽な選択を突き付ける。 パンクはそれには答えず、ヘイメンに「ポール、頼みを聞いてやったら何をしてくれるんだ?」と問いかけると、ヘイメンは「あなたについていきます」と答える。するとパンクはソロたちに向かってローマン・レインズのフレーズを引用して「承認する。お前らがブラッドラインではない事を。ウーソーズのニセモノと”一族の長”のコスプレ野郎にしか見えない事を」と挑発。それを聞くとブラッドラインの3人はパンクに襲い掛かろうとするが、ここでスーツ姿のコーディ・ローデスがバットを2本持って登場。1本をパンクに渡すとブラッドライン勢をリング下に追い払ってからソロに向かって、メインイベントで両者セコンドなしのシングルマッチを要求。先日のPLE”クラッシュ・アット・ザ・キャッスル”での試合後に、突如始まった抗争が大一番からスタートする事になった。 しかしパンクはこの後バックステージでドリュー・マッキンタイアから襲われ、血みどろのまま横たわる姿をさらす事になる。パンクの返り血で汚れた拳を気にすることもなく、ドリューは無言のまま犯行現場の搬入口からパンクを肩に担いでエントランスゲートまで運んでいく。無造作にパンクを床に下ろすと怒りのニック・アルディスGMも登場し、激しくドリューに抗議するとセキュリティーに命じてドリューを連行させる。パンクも救急車で病院に搬送されるが、ドクターからの復帰の許可も降りたばかりだけに、ダメージによってはまた復帰の時期が大幅に変更される事もありそうだ。 この日は7月7日に開催されるPLE”マネー・イン・ザ・バンク”でのラダーマッチ本戦出場権をかけた予選が男子2試合、女子1試合が行われた。女子予選はビアンカ・ブレア対ミチン対チェルシー・グリーン。元王者であるビアンカが本命と目されていたが、地元のカナダ開催である大会での勝利を目指すチェルシーが死んだふりや不意打ち、珍しくトペを繰り出すなど活躍し、会場の後押しも受けて最後はビアンカのKODからのフォールを横取りしてミチンから3カウントを奪う。 続けての男子予選はランディ・オートン対タマ・トンガ対カーメロ・ヘイズ。こちらもタマのセコンドであるトンガ・ロアの介入による混乱の間隙を突いてヘイズがオートンを丸め込んでの大金星で本戦出場を決めた。 この日最後の男子予選はケビン・オーエンズ対アンドラデ対グレイソン・ウォーラー。入場時にタマとロアに襲われたオーエンズが足を負傷してしまうも、アンドラデの雪崩式ブレーンバスターを2人まとめてのパワーボムで叩きつけるなど、ラダーマッチ出場への執念を見せる。しかし最後はウォーラーが場外から飛び込んでのローリング・サンダーをアンドラデがザ・メッセージのカウンターで本戦出場を決めた。