「日本一のSNS総フォロワー数を誇る居酒屋」が明かす、総フォロワー300万人以上に成長するまでの意外な舞台裏
居酒屋店員がアイドルよりも人気な理由
ちなみに、社長のみならず女性のスタッフが“アイドル”顔負けの人気が出ているが、何か意図的にやっているのだろうか。 「アルバイトスタッフも一人ひとりが人生の主役。居酒屋のアルバイトという仕事を通じて自分達の魅力を輝かせて欲しい。私としては、SNSを通じて彼女たち一人ひとりが“主役”になれる場を作りたくて。そうすれば、自己肯定感が向上しますし、自信もつくわけです。居酒屋のバイトではありますが、彼女たちに仕事の楽しさを教えたいというのが本心ですね」 哉月の店内では、厨房にスマホを設置し、そこから毎日ライブ配信を行っている。女性スタッフの働く姿や動画を撮影する姿を見せることで、「仕事は楽しくやるもの」というのをいろんな人に伝えていきたい。そうした思いを持って取り組んでいるそうだ。
常識に捉われず唯一無二を追求する
今後の展望について、「特に具体的な目標は定めていない」と語る社長。 今やりたいこと、今できることを精一杯やる。目標や夢を語るのではなく、結果が全て。 このような考えのもと、TikTokを始めた頃に思い描いた「面白い動画を作って、世界中の人に笑顔を届ける」のを愚直に追求していくという。 「居酒屋だからといって、必ずこうしなければならないという固定観念にとらわれたくなくて。最初は非常識なことでも、それをやり続けることで新しい常識を作り出せば良いわけですし、新しい道を切り拓く姿勢を常に大切にしたいと思っています。これからも、自分の周りにいる身内から成長させていき、世界中の人々に笑顔を届けられるように頑張っていきたいですね」 社長自身、「今日は何の動画を投稿するか」というアイデアは特に決めていないという。いざ撮影しようと考えた時に即座に色々と思いつくそうで、まさに感性に長けた才能を持っていると感じた。 「居酒屋 哉月」の動画に引き続き注目したい。 <取材・文・撮影(人物)/古田島大介> 【古田島大介】 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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