〔米株式〕NYダウ続落、102ドル安=ナスダックは小動き(18日午前)
【ニューヨーク時事】週明け18日午前のニューヨーク株式市場は、週央に発表される米半導体大手エヌビディア決算などの材料待ちとなる中、続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前週末終値比102.29ドル安の4万3342.70ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は12.84ポイント高の1万8692.96。 エヌビディアに加え、週内にはウォルマートなど米小売銘柄の決算発表が予定されており、積極的な商いが手控えられている。一方、米メディアが17日、エヌビディアの人工知能(AI)向け半導体「ブラックウェル」がサーバー接続時に過熱する問題があると報じたことが嫌気され、エヌビディアが下落。ダウ全体の重荷となっている。 堅調な米経済指標が相次ぐ中でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前週の講演で、利下げを急ぐ必要がないと明言。FRBによる利下げペースが鈍るとの観測がくすぶり、買い控えムードも根強い。 個別銘柄では、ベライゾン・コミュニケーションズが堅調、シャーウィン・ウィリアムズやアップルも高い。一方で、エヌビディアのほか、ナイキが売られている。ダウ構成銘柄以外ではテスラが再び上伸。ブルームバーグ通信が17日、トランプ次期米大統領の政権移行チームのメンバーが、自動運転に関する規制緩和を目指していると報じたことを受け、テスラに追い風になるとの見方から買いが優勢となっている。