川崎F、Jリーグ勢唯一のACLE白星発進!…マルシーニョの狙い澄ました一撃で蔚山を下す
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第1節が18日に行われ、蔚山HD(韓国)と川崎フロンターレが対戦した。 今シーズンからフォーマットが大幅に変更され、アジアの頂点を決める最上位の大会として誕生したACLE。参加チーム数は東西12チームずつの合計24チームとなり、各チームはリーグフェーズにてそれぞれ8試合を戦う。その後、各地区のリーグフェーズにおける上位8チームがラウンド16へ進出し、トーナメント方式によってアジアの頂点を決することとなる。 日本からはヴィッセル神戸(J1優勝)、川崎F(天皇杯優勝)横浜FM(J1準優勝)の3チームがACLEに参戦。17日には横浜FMがJリーグ勢の先陣を切ったものの、光州FC(韓国)に3-7で大敗。さらに神戸もブリーラム・ユナイテッド(タイ)とスコアレスドローに終わった。Jリーグ勢としての初白星を目指す川崎Fは、過去のACLで2度の優勝を誇る韓国の強豪、蔚山HDとのアウェイ戦に臨む。 序盤は拮抗した展開に。11分、川崎Fは三浦颯太の左CKのこぼれ球を拾った河原創がミドルシュートを放つも枠を捉えることはできず。18分には蔚山HDのイ・ミョンジェに自陣右サイドを突破され、キム・ミンジュンにヘディングシュートを放たれたが、枠の上に外れて事なきを得た。ピンチを凌ぐと直後には三浦のラストパスを受けた小林悠がボックス手前から右足を振り抜いたが、このシュートは相手GKにセーブされた。 その後は川崎Fが荒れたピッチコンディションに苦戦しつつ、蔚山HDに目立ったチャンスを与えず、やや優位に試合を進めていく。サイド攻撃やセットプレーから敵陣ゴールに迫っていくと、31分には敵陣バイタルエリアでの細かいパス交換から脇坂泰斗がドライブ気味のシュートを放つも、相手GKが好セーブ。36分には敵陣右サイド深くでFKを獲得し、脇坂のキックに高井幸大が頭で合わせたが枠を外れた。前半はこのままスコアレスで終了する。 後半の立ち上がりも川崎Fが左サイドのマルシーニョを起点にチャンスを創出。迎えた54分、マルシーニョがインナーラップを仕掛けた三浦を囮に使い、カットインから右足でシュートを放つ。狙い澄ました一撃が美しい弧を描いてゴール右隅に吸い込まれ、敵地で先制に成功した。ビハインドを負った蔚山HDは江坂任らフレッシュな選手を次々と投入。70分には決定機を作るが、三浦が2度に渡って体を張ったブロックでシュートを防ぎ、同点ゴールを与えない。 終盤にかけては蔚山HDが攻勢を強めるも、川崎Fも粘り強い守備対応を見せ、1点リードのまま時計の針が進んでいく。後半アディショナルタイムには際どいシュートを打たれるもGKチョン・ソンリョンが好セーブを見せ、無失点で試合を締め括った。次節、蔚山HDは10月2日にアウェイで横浜F・マリノスと、川崎Fは同1日にホームで光州FCと対戦する。 【スコア】 蔚山HD 0-1 川崎フロンターレ 【得点者】 0-1 54分 マルシーニョ(川崎フロンターレ)
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