家庭・仕事と両立してボディメイク、生まれた人生のハリ「若々しい40代になり、ベストボディの楽しさを伝える存在になりたい」【萩原慎也(後編)】
磨かれた健康美を競う「BEST BODY JAPAN」(ベストボディジャパン/BBJ)の日本大会で4連覇(2019年~2022年)の実績を残している萩原慎也さん。かつてはアトピー体質かつ、暴飲暴食によるメタボ体型に悩んでいたが、フィットネスを通じて約20㎏の減量と体質改善に成功した。今年38歳にしてカッコいい体を維持している彼には、大切にしているモットーがあるのだと言う。 【フォト】萩原さんがステージで見せた美ボディとステージング
「一番は妻と2人の子どもを大切にすることです。子どもたちが健康でいるためにも、父親の自分が健康でいて、その大事さを伝えたいと思っています。大切な家族、そして生活を支える仕事。それがあってのフィットネスですから」 家庭や仕事と両立して、大会で成績を残すのは容易ではなかった。その中でも、仕事をしながらエアロバイクを漕ぐ、トレーニングのアップ代わりに家事をするなど、“ながらトレーニング”で時間を有効活用。29歳でトレーニングを開始してからみるみる体を変え、2019年のBBJ日本大会では、細身でスタイリッシュな肉体美が評価されるモデルジャパン部門ミドルクラス(30歳~39歳)のグランプリ、そして年齢の垣根を越えた総合グランプリの称号を手に入れた。BBJ挑戦によって得たものは、輝かしい栄冠はもちろんのこと、「人との縁」が大きかったと語る。
「選手それぞれに異なる職業やバックボーンがあるわけなので、そういった方々との繋がりを持つチャンスは、日常を過ごすだけではなかったと思います。僕が出始めた当時は歌手の西川貴教さん(T.M.Revolution)も出場されていて、そんな方とステージで並べるのって非日常じゃないですか。その中で感じることもあって、大会出場を通して自分自身の幅が広がったと思います」 家庭や仕事でも、ライフステージが移り変わる中で出会った新たなコミュニティは、人生にハリを与えた。大会で成績を残すモチベーションとして、「周囲の選手に恥じない自分になる」という思いもあったそうだ。さらに実績が認められると、さまざまなチャンスも舞い込んだ。 「日本大会で連覇することができて、それがお仕事につながったり、雑誌や新聞で取り上げていただいたりして、本当にやっていてよかったなと思います。スポンサーさんも付けていただき、『ベストボディジャパンって結果残すとそのあと夢があるよね』と思ってもらえれば何よりです。そして大会を決めればそこに向けて体をつくらないといけないので、必然的に生活が整ってくるんですよね。逃げられないじゃないですか、大会のステージって。そういう目標を自分に課せることも、僕にとっては魅力的ですね」