生成AIの未来を握る4社「GOMA」…そのうちの1社「Anthropic」とはどんな企業? 専門家が解説
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。11月29日(水)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「AIの未来を握る4社『GOMA』……そのうちの1社『Anthropic』とは?」。情報社会学が専門の城西大学 助教・塚越健司さんに解説していただきました。
◆生成AI分野をリードする企業群「GOMA」
アメリカの月刊雑誌「ATLANTIC(アトランティック)」によると、生成AIの分野で注目を集める4社を会社名の頭文字から「GOMA」(ジー・オー・エム・エーで「ゴマ」)とし、「AIの世界では、全てがこの4社に集約されつつある。Google(グーグル)、OpenAI(オープンエーアイ)、Microsoft(マイクロソフト)、Anthropic(アンソロピック)である」と報じています。 吉田:「Anthropic」だけ聞いたことがない会社で気になりますが、まずはGoogle、OpenAI、Microsoftについて改めて教えてください。 塚越:OpenAIは、従業員が数百人と少数のスタートアップ企業ですが、去年11月に「ChatGPT」で生成AIブームに火をつけました。ChatGPT発表直後に、Microsoftは100億ドルを段階的に投資すると発表し、ChatGPTを基盤としたチャットボットを、Microsoftの検索エンジン「Bing(ビーイング)」に導入しています。 現在もMicrosoftはOpenAIの技術をベースに「Copilot(コパイロット)」というサービスを展開しています。これはWordやExcelなどで生成AIが作業を補助してくれるというものです。OpenAIとMicrosoftは蜜月関係にあるといえます。 これに対抗するのがGoogleで、ChatGPTに遅れつつも、独自のチャットボット「Bard(バード)」を発表しています。検索や地図、ドキュメントに生成AI機能を搭載すると発表しており、MicrosoftとGoogleは生成AI競争の真っ只中にあります。