45歳独身、年収400万円です。サマージャンボで「1億円」当てたら、もう働く必要はありませんか? 豪遊しなければ、問題なく暮らせるでしょうか?
65歳以降は年金も受給できる
ここまでの前提でも、45歳から43年間の支出については1億円で対応可能ですが、老後は年金も受け取れます。 仮に会社員として20歳から45歳までの25年間働いていた場合、65歳以降に老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給可能です。今回は45歳までの平均年収が400万円で、以降は60歳まで国民年金のみに加入した場合の年金受給額を計算します。 老齢基礎年金は、国民年金の納付月数や厚生年金の加入期間等に応じて決まります。今回のケースでは老後に受給できる老齢基礎年金の金額は満額の年間81万6000円(2024年度)です。 老齢厚生年金はいくつか種類がありますが、メインの報酬比例部分について見ていきます。報酬比例部分は給与の金額と厚生年金の加入期間によって決まり、計算式は次のとおりです。 ・平均標準報酬額×(5.481÷1000)×加入月数 なお、この計算式は2003年4月以降の加入期間についてのものですが、ここでは簡略化のため、それ以前の期間についても、この計算式にもとづき計算します。 前述の計算式に当てはめた場合、平均年収400万円で25年間働いたとすると、年間で受け取れる報酬比例部分は55万9000円です。老齢基礎年金と老齢厚生年金を合わせると、年間で137万5000円になります。 65歳から23年間(45歳からの43年間=88歳まで)、毎年137万5000円受け取るとすると、合計で3162万5000円です。
計算上は45歳で1億円当たれば、働かずに生涯暮らせるが安心はできない
まとめると、45歳から生涯必要な生活費と国民年金保険料の合計は約8975万円ですが、宝くじの1億円と年金で約1億3162万円ありますので、4000万円以上余裕がある生活を送れます。 とはいえ、物価上昇などを考えると、必ずしも安心とはいえません。住居費をはじめ、生活費が平均以上にかかることも考えられますし、45歳以降働かずに昼の時間をもてあまし、遊びに行って今まで以上にお金を使うこともあるかもしれません。 一概にはいえませんが、45歳で1億円当たったとしても、いろいろなリスクを考慮すると働き続けたほうがベターといえるのではないでしょうか。 出典 ジャンボ宝くじ 商品情報 総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年 単身世帯 詳細結果表 厚生労働省 令和5年簡易生命表の概況 日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版) 日本年金機構 国民年金保険料 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部