元バレーボール選手 ── 長身モデルがプロボクサーに
30歳を過ぎてプロボクサーに転じた女性がいる。KICOこと林田季子さん(32)だ。彼女は元プロバレーボール選手で、現在は「真正ボクシングジム」(神戸市兵庫区西多聞通)に所属している。兵庫県出身。女子高等学校を卒業後、2001年、V・プレミアリーグ「久光製薬スプリングス」に入団。2年プレーした後、オランダのマルティヌスに移籍してここで1年。やがて21歳で引退した。引退後はアメリカ生活を経て、ビューティースペシャリスト、フェイスシンメトリーの施術者に。世界的ウォーキングトレーナー、スティーブン・ヘインズのワークショップの通訳なども務め、近年はモデルやウォーキング講師として活躍していた。
21歳でバレー引退、友のススメでボクシングに
昨年5月、友人の勧めでボクシングを始めると、一気にのめり込み、11月16日にはC級プロテストを受験して見事に合格した。『ボクサーズ』(サンテレビ)という番組でイメージキャラクターとしてレギュラー出演の経験も持つ(今年1月まで)。 身長176センチ、まさに異色の経歴を持つ美人プロボクサーと言っていいだろう。身体能力が高く、バレー仕込みの闘魂もスゴいが、八頭身の美人という、ビジュアルも注目を浴びている。 ──バレーボールを始めたのは? KICO 小学校3年生の時です。兵庫県は小学生のバレーボールの発祥の地で、レベルがすごく高くて。中学校の時からオリンピック有望選手と言われるようになり、その流れで、高校の時は、代表合宿とかに参加し、強化選手として頑張りました。次に入ったのが、女子バレーボールの「久光製薬」だったんですけど、その当時の監督が、元オランダの銀メダリストだったんですよ。でも、彼が辞めると同時に私も辞めました。その時、「海外でやりたい」と伝えたところ、海外でやるんであれば自分がいたチームに斡旋してあげようかとなって、オランダのプロリーグへ。ワンシーズンだけだったんですが…。 ──21歳で引退し、帰国後は? KICO 帰ってきてから、働かないわけにはいかないので、派遣で働いたり、工場作業をしたりもしました。ただ、バレーボール以外で何かに挑戦したいってのがなくて、やりたいことが一つも見つからない。でも、お金がないと生きていけないので。もうほんとに現実逃避したくなって、アメリカに1年間ほど行きました。 英語も話せましたけど、レベルアップしたいなってのがあって。現地の大学で4年~6年勉強しようと思って留学手続きもしてたんですけど、美容の仕事がしたいという思いが強くなり、一時帰国した時に気がかわって、そこから美容の仕事へ。荷物全部置いたまま帰ってきたんですよ。それから小顔矯正や、スティーブ・ヘインズのウオーキングレッスンを受けて、私自身も生徒ですが、ワークショップをする際に、彼の通訳をしたりとか。さらに「関西美魔女コレクション」って言うのがあるんですけど、私がステージの動きとか、レッスンの担当をさせて頂いてました。