サボテンからアヒルまで--チェス駒を自由自在に生成できるグーグルの新AIツール
Googleは楽しく実験的なAIユースケースを数多く開発しており、ユーザーが「Google Labs」プラットフォーム上で試せるようにしている。最新の試みでは、テキストから画像を生成する自社の技術を活用し、新たなチェスの楽しみ方を提案している。 Googleは先週、同社のAIモデル「Gemini Flash」と画像生成AIモデル「Imagen 3」の組み合わせにより、テキストプロンプトを用いて従来のチェスの駒をユーザーの想像通りに変形することを可能にするGoogle Labsのウェブ実験「GenChess」を提供開始した。ほかの試みと同様に、GenChessは無料で使用できる。 カスタマイズされたチェスの駒は、凝ったデザインにもシンプルなものにもできる。Googleの例には、以下に示すように、サボテン、プードル、卵、テニスボール、ゴム製のアヒル、サボテン、ふわふわの駒などがある。ユーザーは、新しくデザインされたチェスの駒を用いて、仮想の対戦相手と対戦できる。 ユーザーはまず、GenChessのウェブページに直接アクセスするか、Google Labsからクリックしてサインインする。ウェブサイトにアクセスすると、駒のデザインの元にしたいものなど、サンプルプロンプトの空欄を埋めるように求められる。「クラシック/クリエーティブ」という切り替えオプションもあり、ユーザーはデザインを古典的な形状に適用したり、より抽象的な形に変更したりできる。 筆者のプロンプトでは、ヨークシャーテリアをモチーフにした古典的なチェスセットを作成するように依頼した。驚いたことに、想像よりずっとかわいらしく、毛の質感など細部を再現していた。 「対戦相手を生成」をクリックすると、犬というテーマはそのままに、対戦相手はグレートデーンのデザインになった。 両方のセットを作成後、難易度と時間を選択して対局を開始するオプションが表示された。多くのオンラインチェスゲームと同様に、GenChessでは次の手が強調表示されるが、上級者の場合は設定でオフにすることも可能。その他のカスタマイズオプションには、サウンド、音量、ボードのラベル表示などがある。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。