【1日3分間のメンタル強化法 第22回】人には「旬」がある! 年代それぞれの生き方のテーマを知ろう<SMASH>
テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。 【画像】37歳になっても衰え知らずなジョコビッチはじめ、パリオリンピック・テニス競技のメダリストたち 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。 * * * 真っ赤なリンゴが旬を迎えて、見ごろ・食べごろを見事に演出してくれています。 「旬の食材を味わう」「あの人は、時の人ですね」などの言葉をよく耳にします。「旬」という言葉の響きは実にいいと思いませんか? ちなみに私の好きな俳優は小栗旬さんです(笑)。 「旬」とは、いつの時代にもあり、誰にでもある「最高に輝いている期間(時)」のことを言います。あなたは今、自分の旬を確認できていますか? 生き方のモノサシとして、指導者の方に「ⅤSOP」の話をよくしてきました。それぞれについて説明します。 ●Ⅴ(バイタリティ)20代~失敗も許される/挑戦の時代 ●S(スペシャリティ)30代~その道で一番/研鑽の時代 ●O(オリジナリティ) 40代~独自のものを確立する/創造の時代 ●P(パーソナリティ)50代~自分磨きの追求/個性発揮の時代 このように考えています。それぞれの時代を誠実に生きれば、間違いなく次へとつながっていくのです。そこでもう少し世代を広げて考えてみると、もっと面白くなります。 ●C(キャパシティ)10代~何でも見てやろう・やってやろう/自由選択の時代 ●H(ヒューマニティ)人生の後半と考えられる60代~人を育て、自分も育つ/共育の時代 ●T(サンキュウ) 70代以降~後進の指導と役立ち/感謝の時代 このようになります。「旬」というのは、それぞれの人に平等に与えられています。しかし、その時になって初めてわかったり、過ぎてみてわかることも多いものです。1度きりの人生です。自分の旬を逃してしまうのはもったいない! 旬は使わないでいるとしぼんでしまいます。 自分の旬を感じられるようにするには、10年先を見越して考えることです。「生き方」「交友関係」「スポーツをどのように楽しむか」など、考え方を整理し、行動を開始してほしいと思います。後悔しないためにも。 構成●スマッシュ編集部 ※スマッシュ2022年1月号から抜粋・再編集