【65歳以上の介護保険料】基準額が「高い&安い」自治体ランキング
65歳以上の介護保険料の基準額が高い&安い自治体ランキング
本章では、介護保険料(第1号)の基準額が高い&安い自治体をチェックしていきます。 ●介護保険料が高い自治体 上図のとおり、介護保険料第1号被保険者の基準額が最も高いのは大阪府大阪市で月額9249円です。 次に大阪府守口市8970円、大阪府門真市8749円とTOP3を大阪府の市町村が占めています。 ●介護保険料が安い自治体 上図のとおり、介護保険料第1号被保険者の基準額が最も安いのは、東京都小笠原村で月額3374円。 次に北海道音威子府村、群馬県草津町が3600円です。 最も高い大阪府大阪市と最も安い東京都小笠原村では、月額5875円もの差が。 お住いの地域により3倍近い差が生じることになります。
まとめにかえて
本記事では、2024年度より改定された介護保険料について、2000年度からの推移と、基準額をランキング形式で確認しました。 2024年度は物価や賃金の上昇を背景に、公的年金が前年度から2.7%増額されました。しかし、物価上昇率を下回る水準であり実質的には目減りとなります。 くわえて介護保険料の負担増。75歳以上が対象となる後期高齢者医療保険料も今年度は増加しています。 可処分所得が減り、物価高により支出は膨らむという悪循環から抜け出す方法はあるのでしょうか。 冒頭で申し上げたとおり、所得が低い世帯を対象とした給付金が検討されていますが、これは一時的なもの。根本的な家計改善につながるものとは考えにくいです。 現役世代の人たちは老後対策を進めるにあたり、社会保険料の負担が増える可能性もリスクの1つとして考慮しておくと良いでしょう。
参考資料
・厚生労働省「介護保険制度について」 ・厚生労働省「給付と負担について( 参考資料 )」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「第9期計画期間における介護保険の第1号保険料について」 ・厚生労働省年金局「国民年金 年金受給権者の平均年金月額の推移」 ・厚生労働省年金局「厚生年金保険 受給者の平均年金月額の推移」
和田 直子