【シンガポール】サツドラHD、日系ペット関連事業社に出資
ドラッグストア・調剤薬局などのグループ運営を手がけるサツドラホールディングス(HD、札幌市)は12日、傘下のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のSベンチャーズ(札幌市)を通じ、ペットのヘルスケア・ライフスタイル事業を行うシンガポールの日系企業アルダ(A’ALDA)に出資したと発表した。出資額は公表していない。ペットヘルスケア分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、新たな事業機会の創出を目指す。 今回の出資により、サツドラホールディングス傘下のサッポロドラッグストアー(札幌市)とアルダは、ペット関連の新商品・サービスの企画・設計・運営・販売手法を共同で開発し、顧客基盤の拡大に向けて協力する。サツドラグループの強みである店舗基盤やDX技術を活用し、ペットと人の生活をより豊かにする取り組みを推進したい考えだ。 サツドラグループは、国内外の企業が小売り分野を中心に北海道で事業を拡大するためのモデルづくりを支援している。今年5月には東京の天王洲にインキュベーション施設「EZOHUB TOKYO」を開設。今回の投資はこうした活動の一環となる。 アルダは2019年設立。テクノロジーを活用した動物病院電子カルテシステムの開発・運用による動物病院の運営支援事業と、ペットライフスタイル施設の運営事業を組み合わせた独自の戦略に基づく事業をアジアを中心に展開している。野村不動産からも出資を受けている。