地場産商品、より安全に 食品加工講習、農家ら40人 宇検村
改正食品衛生法の概要と適応策を学ぶ食品加工講習会が18日、鹿児島県宇検村の活性化センター結いの館であった。一般の主婦や農家ら40人が参加。食品衛生法が求める衛生管理計画の作成方法や食品表示法などを学んだ。 講習会は村産の農水産物や加工品を取り扱う村観光交流施設「ケンムンの館」(指定管理者・一般社団法人巡めぐる恵めぐる)が主催した。 食品衛生法は食品の安全性向上などを目的に2021年改正され、今年5月末で3年間の経過措置が終了。身近な改正点として、野菜を漬け物などに加工して販売する場合は保健所の許可が必要。野菜を自宅でカットして出荷する場合は保健所への届け出が必要になった。いずれも衛生管理計画の作成、実施、保管が求められる。 講師は名瀬保健所瀬戸内町駐在技術専門員の矢代浩子さん。一般的な衛生管理として求められる手洗いや食材の管理方法、調理方法、廃棄物の取り扱い方法などを解説。具体例として漬け物製造業とカット野菜製造業の衛生管理方法を伝授した。自主回収(食品リコール)の届け出方法や食品表示の決まり事なども解説した。 参加者は食品加工グループや個人農家などさまざま。自家産カボチャのカット製品とパパイア漬けの販売を計画しているという60代女性は「制度の把握のため参加した。初めて聞く話もあり、もう少し情報を集めたい」と話した。