宮城・福島で震度6強、津波注意報も 福島県沖の地震で気象庁が会見
16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする強い地震が発生し、宮城県登米市、蔵王町、福島県相馬市、南相馬市、国見町の5市町で震度6強を観測したほか、北海道地方~九州地方の広い範囲にかけて震度6弱~震度1の揺れを感じた。 宮城県、福島県で震度6強 津波注意報発表 気象庁が会見(2022年3月17日) 気象庁によると震源の深さは60キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3(速報値)と推定される。太平洋プレート内部で発生した逆断層の地震だという。 気象庁はこの地震によって、高いところで1メートル程度の津波が予想されるとして、地震発生から約3分後に宮城、福島県の沿岸地域に津波注意報を発表した。津波は一度だけでなく、複数回にわたってやってくる。第1波より第2波、第3波など後から来る方が最大波となるケースもあるため、注意報が解除されるまでは海岸近くや川の河口近くなどに絶対に近づかないことが大切だ。 気象庁は地震からおよそ2時間後の17日午前1時半過ぎから記者会見を行った。今回の地震が発生した場所は、2021年2月13日に福島県沖の太平洋プレート内部で発生した地震(M7.3、最大震度6強)に近いという。気象庁の中村雅基地震火山技術・調査課長は「揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意してほしい。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くある」と警戒を呼び掛けた。 なお、今回の地震によって、17日午前0時55分ごろ時点で、東京都約70万軒など東京電力管内の約198万3660軒、福島県約10万軒など東北電力管内の約15万7200軒で停電が発生した。
震度5弱以上が観測された市町村
(宮城県) 震度6強=登米市、蔵王町 震度6弱=石巻市、名取市、角田市、岩沼市、栗原市、東松島市、大崎市、大河原町、川崎町、亘理町、涌谷町 震度5強=仙台市、塩竈市、白石市、多賀城市、富谷市、村田町、柴田町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、利府町、大和町、大郷町、大衡村、色麻町、加美町、美里町、女川町 震度5弱=気仙沼市、七ヶ宿町、南三陸町 (福島県) 震度6強=相馬市、南相馬市、国見町 震度6弱=福島市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、天栄村、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、新地町、飯舘村 震度5強=郡山市、いわき市、白河市、須賀川市、本宮市、川俣町、大玉村、鏡石町、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、玉川村、浅川町、古殿町、広野町、川内村、葛尾村 震度5弱=猪苗代町、会津美里町、矢祭町、石川町、平田村、三春町、小野町 (岩手県) 震度5強=一関市、奥州市、矢巾町 震度5弱=盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、釜石市、金ケ崎町、平泉町、住田町、普代村、野田村 (山形県) 震度5強=中山町 震度5弱=米沢市、酒田市、上山市、天童市 山辺町 河北町 最上町 高畠町 山形川西町 白鷹町 (青森県) 震度5弱=おいらせ町、階上町 (秋田県) 震度5弱=横手市、大仙市 (茨城県) 震度5弱=水戸市、日立市、土浦市、常陸太田市、北茨城市、笠間市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、筑西市、小美玉市、茨城町、城里町、東海村、大子町 (栃木県) 震度5弱=市貝町、高根沢町、那須町、那珂川町 (新潟県) 震度5弱=南魚沼市