東京23区内で東日本大震災以来の震度5強 首都圏の地震で気象庁会見
7日午後10時41分ごろ、関東地方で強い地震が発生した。気象庁によると、東京都足立区、埼玉県川口市、同県宮代町で最大震度5強を観測したほか、東北~近畿の広い範囲で震度5弱~1の揺れを感じた。震源は千葉県北西部の深さ約75キロ(暫定値)、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.9(暫定値)と推定される。 【動画】東京と埼玉で震度5強 気象庁が会見
同庁によると、東京23区内で震度5強以上の揺れを観測したのは、東日本大震災を引き起こした2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震以来、およそ10年7カ月ぶりとなる。 気象庁はこの地震について、8日午前0時50分から記者会見を行い、同庁の束田進也・地震津波監視課長が「都市部で発生した地震。エレベーターの停止、コンクリートの落下などに注意してほしい」「揺れの強かった地域では、地震発生後1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意を」などと呼びかけた。 同庁によると、地震は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界付近で発生したと考えられるという。 想定されている首都直下地震との関連については「内閣府で想定されているのはもう少し浅く(規模も)大きな地震。今回の地震は、それより深いところで起きた地震で、規模も小さかった」としている。